夏越の祓にちなんだ伝統和菓子「水無月」をご紹介

夏越の祓に楽しむ伝統的和菓子「水無月」の魅力

6月30日は日本の風物詩の一つ、夏越の祓の日です。この日には、半年間の厄を祓い、残りの半年が健康であるようにと祈願する神事が行われます。特にこの日に食べる伝統的な和菓子が「水無月」です。「水無月」は、三角形の形をしたういろうに小豆を散らしたもので、その美味しさと美しい見た目から、多くの人々に愛されています。

水無月の歴史と由来

この「水無月」の起源は古く、宮中で行われた「氷の節句」に由来しています。当時、庶民は氷に憧れ、無病息災を願って「水無月」を作るようになりました。やがて、このお菓子は夏越の祓を象徴する食べ物として定着しました。水無月には、厄年や病気を祓うための想いが込められており、今日でもその伝統は受け継がれています。

現在の水無月とその美味しさ

「水無月」は、一般的には白と抹茶の二種類があり、どちらも特徴的な風味を持っています。白の水無月は、優しい甘さともちもちした食感が特徴で、抹茶の水無月は芳醇な抹茶の香りが楽しめます。特に、白い水無月に乗せられた小豆は、厄を祓うシンボルとも言われており、食べることで縁起を担いでいるような気持ちになれます。

この夏越の祓の期間限定で販売される水無月は、見た目も美しく、贈り物やこらいかの手土産にもぴったりです。ひと口食べれば、しっかりとした甘さとともに、ほっと一息つく瞬間を味わうことができます。

販売情報と予約について

「水無月」は、6月16日から30日まで販売され、2個入り（白・抹茶）のセットが税込500円でお求めいただけます。そして、予約はお渡しの5日前まで承っていますので、ぜひ早めの予約をお勧めします。ただし、東武百貨店船橋店では取扱いがないため、注意が必要です。また、通信販売は行っておりませんので、特定の店舗での購入をお考えください。

なごみの米屋の歴史とこだわり

「水無月」を販売するなごみの米屋は、明治32年に創業された老舗のお菓子屋です。最初は成田山新勝寺の精進料理である「栗羹」をヒントに、地元の芝栗を使った「栗羊羹」を製造したことから始まりました。その後、羊羹や様々な和菓子を手がけており、「水無月」もその一環です。

また、公式オンラインショップも運営しており、そこではさまざまなお菓子を購入することができます。ただし、「水無月」の販売については直接店舗まで足を運ぶ必要があります。