低GWP冷媒を採用した新型スクリューチラーの登場
日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社は、空冷式冷却専用スクリューチラー「マトリクスアドバンス」に新たに低GWP(Global Warming Potential)冷媒R1234yfを採用したモデルを追加し、2023年10月から受注を開始すると発表しました。この新モデルは、従来の冷媒R134aに比べ、地球温暖化係数を99%以上低減することができます。これは環境負荷の大幅な低減を実現するものであり、企業の持続可能な発展に寄与する重要なステップとなります。
R1234yfの特性
冷媒R1234yfは、環境への影響を抑えながら高い冷却性能を維持できることが特徴です。具体的には、地球温暖化への影響度を数値化した地球温暖化係数が低いため、当社はこれを利用することで冷凍空調機器の次世代冷媒へと進化させようとしています。従来型に比べ、冷媒の新技術がもたらす省エネルギー性とサービス性の向上は、ビジネスの効率化を促します。
モジュラー設計による効率的な導入
新型スクリューチラーは、最大で8つのモジュールを接続可能という利点を持ちます。80・100・120馬力相当の大容量モデルも一体型ユニットとして設計されているため、既存の冷却システムからの入れ替えが容易です。また、モジュール制御機能により、最大960馬力相当までのシステム容量に柔軟に対応可能です。これにより、さまざまな現地のニーズに合ったシステム構成を実現します。
高調波対策の簡素化
新型モデルには、インバーターを使用しない連続制御のスクリュー圧縮機が取り入れられています。この設計により、圧縮機からの高調波の発生がないため、高調波対策にかけるコストを軽減することが可能です。結果として、初期投資を抑えることができるのも大きな魅力です。
保守管理の向上
さらに、この新型スクリューチラーは、オーバーホールが可能な半密閉型スクリュー圧縮機を搭載しています。これにより、計画的なオーバーホールが行え、突発的な故障リスクを大幅に低減できるため、長期的な運用コストの削減にもつながります。
サポート体制
もし製品についての問い合わせや詳細情報が必要な場合は、日立グローバルライフソリューションズ株式会社の顧客問い合わせ窓口に連絡することができます。受付時間は平日の9:00から12:00、そして13:00から17:00です。
この新型スクリューチラーは、地球環境への貢献とビジネス効率化を同時に実現するための優れた選択肢となるでしょう。今後の持続可能な社会を構築するためにも、この新技術がどのように広がっていくのか大いに期待されています。