ダニエル・カーツ・フェラン氏が語る国際報道の未来
2025年7月14日、東京・六本木の国際文化会館にて「第2回 国際文化会館ジャーナリズム大賞」が開催されます。この式典では、米国の外交専門誌『Foreign Affairs』の編集長であるダニエル・カーツ・フェラン氏が記念講演を実施することが決定しました。彼の講演テーマは「激動する世界秩序とジャーナリズムの役割」で、地政学の課題における報道の重要性やアジア太平洋地域が直面する新たな挑戦について深い洞察が期待されます。
国際文化会館ジャーナリズム大賞は、日本と世界の関わりをテーマにした優れた報道を表彰するものです。2025年5月9日まで、作品が公式サイトで募集中で、特に優れた内容の新聞記事やレポートが賞を受けるチャンスがあります。昨年は64作品が応募され、選考を経て数々の秀逸な報道が世に送り出されました。
ダニエル・カーツ・フェラン氏の経歴
ダニエル・カーツ・フェラン氏は、フォーリン・アフェアーズ誌の編集長として知られており、本誌のポッドキャストのホストも務めています。そのキャリアの中で、アメリカ政府での政策企画局スタッフとしての経験も有しています。
特筆すべきは、彼の著書『The China Mission』が、特に政治経済誌『エコノミスト』によって「2018年ベスト経済書」に選出され、多くのメディアでも取り上げられたことです。さらに、彼はイェール大学やニューヨーク大学で教育者としても活躍し、豊富な知識を持つ論客として高い評価を得ています。
大賞の応募内容
このジャーナリズム大賞では、以下の3つの部門で作品を表彰します。まずは「大賞」で、賞金は150万円です。これは「日本と世界の関わり」を主題にした優れた報道を対象とし、特に重要な社会・経済問題に焦点を当てた作品が求められます。
次に「オピニオン部門賞」では、賞金50万円がアナリストや評論家による深い分析を踏まえた優れた論考を対象に授与されます。また、フリーランスや小規模メディアからの優秀な報道作品には、特別賞として賞金30万円が用意されています。
応募締切は2025年5月9日まで。応募作品は2024年4月1日から2025年3月31日までに公表される日本語の記事が対象となります。詳細については公式サイト(https://ihj.global/journalism/)をご覧ください。
ジャーナリズムの重要性
このイベントは、国際文化会館が設立された背景に基づいており、グローバルな視点でのジャーナリズムの発展を目的としています。政府や多様な国際機関の情報を伝える役割を持つジャーナリストとして、高度な取材力と分析力が求められる時代に突入しているのです。
ダニエル・カーツ・フェラン氏の講演は、ジャーナリズムの未来に対する示唆を与え、参加者にとって貴重な学びの機会となるでしょう。この豪華なイベントは、入賞者を中心に特別に公開され、後日公式HPでも一部視聴できる予定です。日本と世界の新たな結びつきを考える貴重な場になると期待されています。