鳥取県と島根県のATMで新たな挨拶の形
株式会社イーネットと山陰合同銀行が協力し、鳥取県と島根県内のファミリーマートに設置されたイーネットATMでご当地言葉による挨拶音声サービスが9月2日にスタートしました。このサービスは、ATMを利用する際の挨拶を地域特有の言葉で行うことを目的としており、地域のコミュニティを大切にする取り組みとなっています。
地域の声を届ける新サービス
この音声サービスでは、ATMへのカード挿入時に「いらっしゃいませ」、取引終了後のカード返却時に「ありがとうございました、またお越しください」のメッセージが、鳥取県と島根県の各地域の方言で再生されます。これにより、地域に根ざした温かみのあるサービスを提供し、訪れた利用者に親近感を与えることを目指しています。
音声の収録には、鳥取短期大学の岡野幸夫教授と元県立島根女子短期大学学長の藤岡大拙先生が監修にあたっています。地域の職員たちが自らの言葉で録音した音声が使用されており、地元の特徴や魅力を存分に感じられる内容となっています。
ATM設置状況とサービス展開
イーネットATMの設置状況は、2024年7月末現在で鳥取県には63台、島根県には57台のATMが設置されています。具体的な内訳として、鳥取県ではファミリーマート61台、ドン・キホーテ1台、山陰労災病院売店1台があり、島根県ではファミリーマート56台、ポプラ1台が設置されています。
地域密着の取り組み
イーネットは2012年に沖縄県でスタートしたご当地言葉対応ATMサービスを、これまでに16府県に広げています。このような地域に根差した取り組みは、地域文化の継承や地元への愛着を育む重要な役割を果たしており、今後もさらなる展開が期待されます。
また、ATMの上部にはデジタルサイネージが設置され、地域の名所の写真と共にご当地言葉を紹介する動画が放映されます。このサービスは5分に1回の頻度で流れており、地域の魅力をさらに引き立てる役割を果たしています。
まとめ
この新たなATMの挨拶サービスは、訪れる人に地域とのつながりを感じさせる素晴らしい試みです。利用する際には、単なる銀行業務を超えた地域の温もりに触れることができるでしょう。これからも地域に寄り添ったサービスが続き、さらなる地域活性化につながることが期待されます。