シーラカンスの新発見
2021-11-10 14:43:14
生ける化石シーラカンスの新たな生態を解明した画期的研究
生ける化石、シーラカンスの新たな生態
2021年11月10日、株式会社KM-Oneが展開するTEAM FOSSILSは、南アフリカ・ソドワナ湾において、世界初のシーラカンスの新生態を捉えた映像撮影に成功した。この研究は、深海113Mにおける定点カメラ設置によって行われ、その成果はスイスの学術誌『Frontiers in Marine Science』で発表された。
シーラカンスとは
シーラカンス(Latimeria chalumnae)は、古代から生き延びてきた生ける化石として知られ、通常は深海に生息している。その姿形が化石そのものであることから、数億年前からほとんど変わることなく存在している生物とされ、研究者たちの間で興味深い対象となってきた。
画期的な研究手法
NODE FOSSILのチームは、特殊なガスと機器を駆使し、テクニカルダイビングを行って深海でのシーラカンスの観察を実現した。これまでの研究ではROV(遠隔操作無人潜水機)や潜水者による直接観察が主流であったが、これがシーラカンスに与えるストレスの影響を軽視していた。今回の調査により、シーラカンスの生態について新たな視点が得られた。
健康的な状態とストレス条件
調査の結果、シーラカンスの大きく開かれた第一背鰭は「生ける化石」としての象徴的な姿勢とされてきたが、実はこれがストレス状態にあることが明らかになった。新たに撮影された映像は、ストレスを感じない自然な状態のシーラカンスの姿を捉え、今までの理解を覆す内容であった。これにより、シーラカンスの生態に対する観察方法の見直しが必要であることが提言された。
絶滅危惧種の保護
シーラカンスは絶滅危惧種に指定されており、その保護は重要な課題となっている。今回の研究は、これまで知られていなかった生態を明らかにすることで、より適切な保護方針の策定につながることが期待されている。
株式会社KM-OneとTEAM FOSSILSの役割
KM-Oneは、海や自然に関する映像や静止画の企画・制作・販売を行い、廃棄されるホタテ貝殻を再利用した除菌液の販売も手がけている。このような取り組みを通じて、自然環境に貢献することを目指している。今回のシーラカンスに関する研究はその一環として位置づけられている。
まとめ
この研究は、科学界にとって重要な一歩となり、シーラカンスに関する知識を大きく前進させるものである。新たな生態の理解は、今後の生物多様性の保全活動にも寄与するはずだ。シーラカンスの驚くべき発見は、まだまだ続くと期待される。
会社情報
- 会社名
-
株式会社KM-One
- 住所
- 東京都千代田区平河町1-3-2平河町リリエンハイム202号
- 電話番号
-
03-6380-9799