毎年9月は世界アルツハイマー月間として、認知症への理解を深めるための取り組みが行われます。2023年9月、さいたま市ではこの取り組みに合わせて、様々なイベントが実施され、地域全体で認知症の理解を促進します。
認知症月間の意義
令和6年1月に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」により、9月が「認知症月間」と定められました。この月間の設定は、認知症を持つ方々とその家族がより安心して生活できる環境を作り出す目的があります。
オレンジリング絆フェス2024
一つ目の注目イベントは「オレンジリング絆フェス2024」です。このフェスティバルでは、認知症の方々が作成した作品や、地域の取り組みを紹介する展示が行われます。開催は令和6年9月2日から27日までの間の平日で、さいたま市役所の1階入口にて、午前9時から午後5時まで行います。主催は公益社団法人の埼玉県支部で、地域の連携が図られています。
認知症に関する講演会
次に、9月15日には「認知症に関する講演会」が開催されます。浦和コミュニティセンターで行われるこの講演会では、認知症の当事者や家族を対象にした基調講演や座談会が予定されています。基調講演では、地域共生社会について語られ、参加者はこれまでの事例を通じて、地域の取り組みを学ぶ機会が得られます。
イオンG.G.感謝デー
また、9月15日には「イオンG.G.感謝デー」も開催され、認知症についての正しい理解を広めるためのイベントが行われます。ここでは、ペッパーくんが登場し、認知症の高齢者体験ができるコーナーや介護予防の体操教室が展開されます。
街頭キャンペーン
さらに、9月21日、世界アルツハイマーデーに合わせて、大宮駅では認知症に関する知識を普及させるリーフレットの配布が行われます。この活動は、公共の場を通じて多くの人が利用する駅での認知症に対する理解を促進する重要な取り組みです。
インクルーシブフェスタ
最後に、9月28日には「インクルーシブフェスタ」が予定されています。このイベントでは、認知症に関する理解を深めるとともに、コミュニティによる支援の重要性を広めます。認知症の人々が主体的に参加できる地域づくりのための情報交換やコミュニケーションの場が設けられることで、より包括的な社会の実現を目指します。
問い合わせ先
これらのイベントへの参加や詳細については、さいたま市いきいき長寿推進課に問い合わせすることができます。市役所は、地域の推進活動を強化するため、様々な情報を提供しています。
さいたま市が主導するこれらの取り組みは、認知症に対する理解を深めるだけでなく、地域の絆を強化し、共に支え合う社会の形成へとつながることが期待されています。