高橋忍氏、黄綬褒章受賞の栄光
那珂地区生産本部に在籍する高橋忍氏が、令和6年秋の褒章にて名誉ある黄綬褒章を受章しました。この賞は、農業や商業、工業など様々な分野において特に優れた技術や功績を有する者に与えられ、名実ともにその価値を称えるものです。高橋氏は、11月26日にホテルニューオータニで行われた正式な伝達式を経て、皇居にて天皇陛下にもお目にかかり、永年の労に対する労いの言葉をいただく栄誉に預かりました。
受賞の背景と高橋氏の功績
高橋氏の業績は壮大で、分析機器や医用分析装置、電子顕微鏡、さらには半導体製造装置といった多岐にわたる製品の機械加工や溶接に長年従事してきたことに端を発します。特に、溶接技術の改善やコア溶接作業の簡略化、大型真空容器の溶接など、幅広い分野で数々の成果を収めてきました。
また、社内での後進育成にも尽力し、技能検定委員やものづくりマイスターとして地域における技能教育にも貢献しています。2023年には厚生労働省から「卓越した技能者(現代の名工)」に選出されるなど、その技術力が国内外から高く評価されています。
受章の言葉
高橋氏は受章を受けて、次のように述べています。「日立ハイテクグループの『高度な技術』と『正直なモノづくり』が社会に貢献していることが、今回の受章に結びついたと感じています。この喜びを私だけでなく、日立ハイテクグループでモノづくりに関わる全ての皆さんと分かち合いたいと思います。」
彼の言葉からも、謙虚さと技術に対する情熱が感じられます。高橋氏の受章は、今後の後進への模範となることが期待されており、現場力を高めるための気運が一層醸成されることを願っています。
高橋忍氏の受賞歴
高橋氏の受賞歴を見てみると、その輝かしい道のりが浮かび上がります。1998年と1999年には、茨城県溶接技術コンクールにて特別優秀賞を受賞しました。その後も、2019年には文部科学大臣から表彰を受けるなど、連続して実績を重ねています。2023年には、名実ともに卓越した技能者としての地位を確立しました。
日立ハイテクの挑戦
日立ハイテクは、医用分析装置やバイオ関連製品、半導体製造装置などの幅広い事業を展開しています。高橋氏も所属するこの企業は、技術力を基盤に様々な社会課題の解決に寄与しており、2024年3月期には連結売上高6,704億円を計上しています。技術力の礎をもとに、持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでいます。
高橋氏とともに、日立ハイテクグループの関係者には今後もさらなる活躍が期待されます。高橋氏の受章は、ただの個人的な成果ではなく、全国の技術者たちに勇気を与える出来事として、長く記憶されることでしょう。