大阪・関西万博におけるPepper for Educationの展示
2025年7月31日と8月1日に行われる大阪・関西万博で、「ミライキッズラボ」が開催され、ソフトバンクロボティクス株式会社が出展することが発表されました。出展内容には、教育機関向けの学習サービス「Pepper for Education」が含まれ、参加者はこのロボットを通じてプログラミングや生成AIの実践を体験することができます。
Pepper for Educationとは?
「Pepper for Education」は、子どもたちが自らテクノロジーを使って社会課題に取り組むための教材です。児童や学生は人型ロボット「Pepper」を怖れずとも触れ、AIやプログラミングを活用して社会貢献について主体的に学べます。このプログラムは、探求学習の一環として広く利用されています。
ブースでは、実際にPepperのプログラミングを体験できるコーナーが設けられています。そして特筆すべきことは、子どもたちがPepperやAIを用いて取り組んだSDGsのプロジェクトの成果が紹介されることです。これにより、参加者は最新の教育実践を目の当たりにすることができます。
特別支援学校とのコラボレーション
特に注目すべきなのは、東京都立城南特別支援学校と沖縄県立沖縄盲学校の生徒たちが合同で行うプロジェクトです。このプロジェクトは「隔たりを越え、知性と愛情、友情で豊かな関係性を築く」というテーマで展開され、多様な個性の共生を模索しています。異なる特性を持つ生徒たちがPepperという共通のツールを使い、物理的・感覚的な壁を乗り越え一つの作品を作り上げます。この取り組みは、バリアフリーではなく、ユニバーサルデザインの概念に基づいています。
スペシャルステージでは、参加者がプログラミングしたPepperが、天の川銀河や七夕伝説について説明を行います。また、来場者からのメッセージが点字に変換され、音符に置き換えられる参加型コンテンツも提供され、来場者が音楽を楽しみながら学ぶ機会が設けられています。
ミライキッズラボの開催概要
このイベントの名称は「ミライキッズラボ 〜アタマとカラダでアソボ〜」。大阪万博会場内のEXPOメッセ「WASSE」で開催され、参加費は無料ですが、大阪・関西万博の入場料は必要です。
- - 日時: 7月31日(木)午後1時〜午後6時、8月1日(金)午前10時〜午後6時
- - 主催: 一般社団法人未来キッズコンテンツ総合研究所
参加者は、自由にブースに立ち寄り、Pepperのプログラミング体験を行うことができます。混雑状況に応じて待ち時間が発生する可能性があるため、あらかじめご了承ください。
おわりに
このように、ソフトバンクロボティクスはPepperを通じて、教育現場に新しい風を吹き込もうとしています。将来的に、これが子どもたちの学びにどのように寄与するのか、非常に楽しみです。万博という大舞台で、子どもたちがICIを用いた教育の未来を堪能する機会を、ぜひご体験ください。