歩容解析技術で認知症予防へ：磐井AIが資金調達を実施

磐井AI株式会社が資金調達を行い新たな展開へ

近年、高齢化社会が進む中で、認知症問題はますます深刻な課題となっています。そんな中、岩手県一関市に本社を構える磐井AI株式会社は、歩容解析技術を活用して、認知機能の低下を早期に検知するヘルステックサービスの開発に取り組んでいます。今回、一般社団法人日本ディープラーニング協会や個人投資家から第三者割当増資を実施し、さらなる事業拡大を目指しています。

磐井AIのビジョンは「健康でいられる時間を延ばし、喜びをいつまでも感じられるように」です。歩行を通じて認知機能の兆候を見逃さず、個別に最適なアドバイスを行うことで、利用者が健康を維持しながら充実した生活を送ることを目指しています。同社の主力プロダクト「D-walk」は、自社開発されたシステムで、日常の歩行から認知機能の低下を簡単にチェックすることが可能です。

認知症予防への取り組み

データによれば、2025年には5人に1人が認知症を抱えると予測されており、これは大きな社会的な課題とされています。磐井AIでは、認知症の兆候が歩行に影響を与えることに着目し、研究を進めています。実際、歩行時の加速度や角速度の変化が認知機能と相関していることが示されています。

一関工業高等専門学校と連携して行っている研究では、認知症予防に必要な活動量の分析にも力を入れています。これにより、予防と早期検出を同時に叶えるサービスの提供を将来的に実現することを目指しています。

今後の展望と資金調達の意義

今回の資金調達により、磐井AIは経営基盤の強化を図りつつ、認知機能検知システムの精度向上に必要なデータ収集を進める予定です。また、製品開発や国内市場の開拓に向けたマーケティング活動の強化も実施します。これにより、より多くの人々に安全で質の高いヘルステックサービスを提供し、健康寿命を延ばす手助けをすることが期待されています。

磐井AIの今後の発展に注目が集まります。彼らの活動が、健康で幸せな人生を送るための新たな解決策を提供し、社会全体のウェルビーイングを向上させることに繋がることを期待しましょう。