ゼロエミッション船等の建造促進事業とは
2023年9月11日、国土交通省は、環境省と協力し、「ゼロエミッション船等の建造促進事業」の二次公募を開始する旨を発表しました。本事業は、水素やアンモニア、LNG(液化天然ガス)、メタノール、電力バッテリーをエネルギー源とするゼロエミッション船の国内供給体制を整備し、CO2排出削減を進めることを目的としています。また、産業競争力を向上させ、経済成長を支えることも重要な目標となっています。
1. 補助対象事業者
補助の対象となるのは、民間企業などで、公募要領に定められた条件を満たす者です。これにより、幅広い企業が参加できるようになっています。
2. 事業内容の詳細
この補助事業では、次のような内容が支援されています。
- - 水素またはアンモニア燃料を使用したエンジンの生産設備
- - 燃料タンクや燃料供給システムなど、関連舶用機器の生産設備
- - これらの関連機器を船舶に搭載するための艤装プラットフォームなどの整備
可動性が高く、環境負荷の少ない船舶の建造を後押しする体制が構築されることで、日本の海運業界の持続可能性が高まります。
3. 補助率について
補助金の支給に際して、事業者の規模による補助率が異なります。
- - 大企業の場合は、補助率が1/3以内
- - 中小企業等は、1/2以内
このため、特に中小企業にとっては、巨大プロジェクトへの参加がしやすくなる可能性があります。
4. 応募方法
応募方法については、ゼロエミッション船等の建造促進事業の専用ページ(https//pczes.jstra.jp/)に掲載される公募要領を確認し、必要な申請書類を準備の上、事務局への提出が求められます。
5. 公募受付期間
公募の受付は、令和7年9月11日から10月28日正午まで、必ず厳守する必要があります。
6. 問い合わせ
不明点や質問については、ゼロエミッション船等の建造促進事業事務局へ直接問い合わせることが可能です。電子メールを利用すると、より迅速に対応してもらえることが期待されます。
この取り組みに参加することで、企業は新たなビジネスチャンスを手にしながら、持続可能な海運業界の発展に寄与することが可能です。ゼロエミッション船の普及を通じて、我々の未来へ向けた一歩を踏み出しましょう。