全国お口年齢調査
アース製薬株式会社が実施した全国調査によると、20代から60代の男女3,500名の「お口年齢」が実年齢よりも平均12.8歳進行していることが判明しました。この結果は、生活習慣やオーラルケアの重要性を再認識させるものであり、特に40代の状況が深刻です。
調査結果の概要
今回の調査では、お口年齢が実年齢よりも高いという結果が複数の要素によって示されました。特に注目すべきは、間食の頻度です。40代の調査対象者のほぼ半数がほぼ毎日間食を取っているとの回答をしたため、間食とお口年齢に強い関係が見られました。実年齢との差が最も小さかった20代と比較すると、40代の間食率は明らかに高い傾向にありました。
年代別お口年齢
調査結果によると、40代の「お口年齢」は実年齢より平均13.6歳も高く、最もお口の状態が進行していることが示されています。一方、20代は差が最も小さく11.8歳でした。このことから、40代の生活習慣が影響を及ぼしていると考えられます。多忙な毎日が、オーラルケアの習慣を疎かにさせている可能性が高いのです。
地域別お口年齢の差
お口年齢における地域差も顕著で、特に「東北地域」では実年齢との差が最も大きく、平均20歳以上となる人が多くいることがわかりました。対照的に、「関東地域」では63.6%が年に1回以上歯科医院で検診を受けており、実年齢との差がさほど大きくないことがポイントです。地域差は、歯科の受診頻度や生活環境の影響も考えられます。
おうち時間が影響?
面白いことに、「おうち時間」が長い人においても、実年齢とお口年齢の差が広がる傾向が見られました。特に、リモートワークが週に1回未満の人が82.4%を占めており、結果として彼らのお口年齢は実年齢に近い傾向にありました。この調査から、日常生活スタイルとお口ケアの関係性も見えてきました。
専門家の見解
予防歯科医として活躍している野尻真里先生は、「お口の健康を維持するには日々のオーラルケアが極めて重要」と述べています。舌清掃や歯間清掃を毎日の習慣として取り入れ、歯科医院での定期的な検診を受けることが不可欠です。また、会話量が減少することで唾液が減り、お口の健康にも悪影響を与えることがあると警告しています。これらの要因を踏まえ、健康的なお口を維持するためには、今すぐ小さな意識の変化を始めることが求められます。
まとめ
全国的な調査結果を通じて明らかになった「お口年齢」の実態は、日々の生活習慣が大きな影響を及ぼしていることを物語っています。この機会に、ぜひ自分のお口の健康状態を見直してみてはいかがでしょうか。大切なのは、日常からのケアと定期的な専門的な検診です。とてもシンプルなことから始めることで、より健康な口内環境が手に入るはずです。