2025年度から始まる学術論文のグリーンオープンアクセス化とその影響
日本におけるオープンサイエンスの動きがついに本格化します。2025年度から施行される学術論文のグリーンオープンアクセス化は、研究成果を広く社会に配信することを目的としています。この決定に伴い、株式会社アプリオリ(東京都文京区、代表:河原 和子)が新たなキャンペーンを打ち出しました。2025年1月1日から31日までの期間限定で、学術論文を発表する企業や研究者を対象に、図版のブラッシュアップサービスが無償で提供されるのです。
オープンサイエンスとその背景
オープンサイエンスとは、研究成果の透明性を高め、広く一般に公開することを指します。これにより、研究成果が迅速に社会に還元され、革新や課題解決に向けた活動が促進されると期待されています。政府は、大学などの電子保存システムを充実させるために、100億円の予算を確保しオープン化を進める方針を示しています。
これまで、研究成果は学術誌に掲載されることが主流で、アクセスは限られた人にしか許されていませんでした。しかし、公的資金で行われた研究は、社会全体に利益があるとされ、その結果、オープンアクセス化の流れが加速しています。特に、学術資金による研究論文は、無料でアクセスできるデータベースへの登録が義務付けられ、国際的なオープンアクセス化と歩調を合わせて進むことになります。2022年時点では、世界のオープンアクセス率は56.2%にも達しており、日本もその流れに乗ることが求められています。
グリーンオープンアクセスの影響
このような取り組みが実現すれば、研究成果に対する信頼性が高まるだけでなく、情報共有が促進されます。さまざまなデータや研究結果が広く共有されることによって、イノベーションがより迅速に行われることが期待されます。また、論文の内容が広く一般に理解されることで、一般の人々に対する説明責任も果たされることになります。
論文著者に求められるビジュアル表現
一方で、オープンアクセス化が進むにつれ、論文に対して求められるビジュアル表現の水準も高まっていきます。単に文字で表現するだけでなく、データや統計情報を分かりやすい図やグラフで示すことが重要になります。アプリオリは、研究者が自作した図版やグラフでは表現しきれない内容を、専門的な視点からサポートすることを目的としています。ライフサイエンスに特化したデザインサービスを提供し、研究者のニーズにあった魅力的なビジュアルを制作しています。
地元研究者との連携
アプリオリは、東京大学をはじめとする多くの教育機関や研究機関からも依頼を受け、その成果は『サイエンス』や『バイオマテリアルズ サイエンス』などの著名な学術誌に掲載されています。科学的な視点を持ったデザイン制作により、研究成果を効果的に視覚化し、研究者がより容易にその内容を伝えられるようサポートしています。
淡川孝義氏(理化学研究所)と大矢根綾子氏(産業技術総合研究所)からも高く評価されており、アプリオリのデザインが研究内容を的確に、かつ印象的に伝える手助けをしていることが伺えます。
キャンペーンの詳細
オープンアクセス化を記念して、アプリオリは以下のような関連キャンペーンを展開します。
- - 期間: 2025年1月1日~1月31日
- - 内容: 55,000円(税込)以上の発注で、プレゼン用の決めの1枚をブラッシュアップするサービスを無料で提供します。
この機会を通して、研究発表におけるビジュアルの重要性を実感していただければと思います。詳しい情報は、アプリオリのWebサイトから確認できます。
会社概要
株式会社アプリオリは、グラフィックデザインやウェブ制作、メディカルイラストなどの専門的なサービスを提供する企業です。設立から長年にわたり、研究開発の現場を支援するデザインを行い、日本の学術界に貢献し続けています。これからも、ビジュアルの力を通じて日本の研究力向上に寄与することを目指しています。