老舗和菓子店「中浦屋」の復興に向けた活動
能登半島の輪島市に位置する「中浦屋」は、明治43年に創業した伝統的な和菓子店です。地域の素材を活かし、名物の「丸柚餅子」や多様な和洋菓子を製造しているこの老舗店は、地域との強いつながりを大切にしてきました。しかし、昨年1月に起きた能登半島地震により、店舗や工場は大きな被害を受けました。
地震の影響とボランティア活動
2024年1月1日に発生した能登半島地震は、輪島市内の生産工場と店舗のうち1つの工場と4つの店舗を根本から被災させ、半壊以上の状態に陥りました。その結果、商店街の大火災で1つの店舗は完全に焼失してしまいました。この緊急事態の中で、中浦屋の代表・中浦政克氏は、救出したお菓子を被災住民へ速やかに配布し、炊き出しなどのボランティア活動を行って地域への支援を続けてきました。
この様子はメディアでもたびたび取り上げられ、高い評価を受けていますが、実際にはその過程での苦労や悩みも少なくありません。復興を進めていく中で、9月には豪雨による水害が重なり、二重被災を経験することとなりました。未だにスムーズな復興は難しく、メディアでもその遅れが報じられることがあります。
未来に向かって
能登半島地震から1年が経過した今、私たちは中浦屋が抱える思いや、復興に向けたリアルな状況について触れる機会を持ちたいと考えています。来年2月には、東京都千代田区で「セキュリテナイト2025」というイベントが開催される予定です。ここでは、中浦代表の経験や思いを直接聞くことができる貴重な機会となります。
イベント情報
- - 日時: 2025年2月6日(木)18:30開場
- - 場所: 東京都千代田区丸の内2丁目5-2 三菱ビル10F「グランド」
- - アクセス: 東京駅から地下直結
- - 会費: 1,800円
イベント当日は、「中浦屋」の名物和菓子、輪島朝市名物の「えがら饅頭」を味わうことができます。この餡入りの饅頭は、地震から数ヶ月後の7月に少しずつ製造が再開され、中浦代表が手作りで生地を作りあげている様子は多くの人々に感動を与えています。
復興ファンドにご協力を
「中浦屋」の復興を支援するための『輪島 柚餅子総本家中浦屋 復興ファンド』が立ち上げられ、資金調達を進めています。このファンドは新工場の取得や再建に活用され、支援にご協力いただくことで、地域経済の復活に貢献できるのです。これは、中浦屋が再起を果たし、成功を収めるための重要な一歩と位置づけられています。
今後も300人以上の参加者から820万円という資金が寄せられているこのファンドへの更なる支援が求められています。本イベントがこれらの努力を広く知っていただく機会となれば幸いです。
詳しくはファンドの詳細ページをご覧ください。