ダーツ市場の成長とZ世代の影響
近年、ダーツが日本の娯楽として急成長しています。セガサミーグループの株式会社ダーツライブが行った調査によれば、2023年には693万人がダーツをプレイしたことがあると報告しています。この数字は日本人の約18人に1人がダーツで遊んだことを示しており、ダーツ人気が強まっていることが明らかになりました。
ダーツのプレイ人数はここ数年で右肩上がりで増加しています。2022年には522万人、2023年には595万人、そして2024年には650万人と推移し、年々その数を増やしています。このマーケットの拡大は、特に若年層や女性層に支えられており、693万人のプレイヤーのうち女性は約243万人と、35%を占めています。この女性比率は調査史上の最高値となっています。
Z世代が支えるダーツのボリュームゾーン
年齢別に見ると、ダーツに興味を示している層は主に20歳から24歳で、全体の21%を占めています。続いて15歳から19歳が19.4%を占め、特にZ世代がボリュームゾーンとして顕著だと言えます。昨年と比較しても、引き続き若年層がダーツを楽しんでいることがわかります。
特に注目すべきは、ダーツを楽しむ女性のうち60.9%が10代や20代であるのに対し、男性では52.5%が同じ年齢層であるという点です。これは、女性がより若い世代でダーツに取り組んでいることを示唆しています。
ダーツのイメージの変化
調査によると、ダーツ経験者と未経験者ではそのイメージに大きな違いが見られました。未経験者の多くは「大人向け」「集中力が必要」といった堅いイメージを持つ一方で、経験者からは「みんなで楽しめる」「気軽にできる」といったポジティブな意見が多数寄せられています。このことから、ダーツは仲間と一緒に楽しむカジュアルな活動としての側面が強まりつつあるようです。
ダーツフェスが集客増に貢献
ダーツ市場の成長はイベントにも表れています。ダーツライブが毎年開催しているダーツフェスは、昨年度に初めて1万人を超える来場者数を記録しました。多様な年齢層が集まるこのイベントは、ファミリー層から若い女性、友人同士のグループまで、幅広い層に支持されています。特に、VTuberや人気クリエイターとのコラボレーションが話題となっており、Z世代の支持を得る要因になっています。
若年層向けの取り組み
ダーツライブは「スポーツダーツプロジェクト」を2020年に発表し、地域のイベントや学校でダーツの楽しさを広める取り組みを進めています。ダーツ部の設立支援や競技大会の実施により、ダーツを単なる遊びの枠を超えた生涯スポーツとして啓蒙しています。例えば、昨年行われた競技大会では、若いプレイヤーが成人プレイヤーからの拍手を受けるシーンも見受けられ、ダーツのコミュニティの温かさが感じられました。
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