PicoCELA、UNIDOの支援を受けウクライナ通信インフラ復興に挑む

PicoCELA、ウクライナの通信インフラ復興プロジェクトに着手

PicoCELA株式会社は、ウクライナにおける通信インフラの復興支援を目的としたプロジェクトを始動することを発表しました。このプロジェクトは、国際連合工業開発機関（UNIDO）の支援を受けており、経済産業省の資金援助のもと、2025年5月1日から実施される予定です。PicoCELAが特に重視しているのは、持続可能な通信環境の確保であり、グローバルに展開する双日株式会社とウクライナの大手通信業者であるKyivstar社との協力によって実現します。

プロジェクトの背景

現在、ウクライナは継続する紛争の影響で、通信インフラをはじめとする社会インフラが甚大な被害を受けています。これにより、生活基盤の維持や経済活動の再開が困難な状況に陥っています。そのため、迅速に安定した通信環境を構築することが求められており、PicoCELAはこの課題に立ち向かうべく、独自の無線メッシュ技術を駆使し、迅速なネットワーク構築を実現します。

無線メッシュ技術の活用

PicoCELAの無線メッシュ技術は、最小限のLANケーブルで広範囲な無線Wi-Fiネットワークを構築する能力を持っています。この技術を活用することで、医療機関や教育施設など、通信インフラの早急な回復が求められる現場において、必要なネットワークを成立させることが可能です。また、今後進行する社会インフラの復興においては、IoTデバイスやロボットの活用促進を図り、生産性向上と安全な作業環境の確保にも寄与します。

UNIDOの支援を受けた意義

PicoCELAがこのプロジェクトに選ばれたことは、同社の技術がウクライナの復興において重要な役割を果たすと国際的に認められたことを意味します。UNIDOの支援により、プロジェクトが円滑に進行し、持続可能な産業復興に貢献できることが期待されています。PicoCELAは、双日およびKyivstar社と協力し、ウクライナの通信インフラの復旧に向けた取り組みを推進していく予定です。

企業のコメント

PicoCELAの代表取締役社長、古川浩氏は、「双日やKyivstar社と共にウクライナの通信インフラ復興に携われることを光栄に思っています。UNIDOに採択されたことは当社にとって大きな励みであり、私たちの技術が迅速な復旧に貢献できると確信しています」とコメントしました。また、Kyivstar社のCEOオレクサンドル・コマロフ氏も、通信環境の信頼性がウクライナの復興の基盤であるとし、PicoCELAの技術との協力に期待を寄せています。