入社後ギャップ調査の実施
エン・ジャパン株式会社が運営する若手ハイキャリア向けのスカウト転職サービス『AMBI』が、39歳以下のユーザーを対象に「入社後ギャップ」に関するアンケート調査を行い、929名からの回答を得ました。この調査は、入社後に感じるギャップが求職者に与える影響を明らかにすることを目的としています。
調査結果の概要
入社後のギャップを感じた経験
調査の結果、約90%の人々が「入社後にギャップを感じた経験がある」と回答。特に、良いギャップ・悪いギャップの双方において、「職場の雰囲気」と「仕事内容」が多くの人に影響を与えていることが分かりました。
その中でも、ポジティブな印象を与えた要素としては「職場の雰囲気」が40%、次いで「仕事内容」が31%と報告されました。一方で、ネガティブな印象をもたらしたものについては、「仕事内容」が39%、そして「職場の雰囲気」が38%で、特に女性は仕事量や勤務時間において特に強い不満を感じている傾向が見受けられました。
事前に防げるギャップの難しさ
次に、ギャップの事前回避の可能性について尋ねたところ、52%の人々が「事前に防げるギャップではなかった」と回答。一方、42%は「事前に防げると思う」と好意的な見解を持っていました。また、具体的なギャップを防ぐために重要とされた情報源としては、「社員面談」が最も多く、次いで「求人サイト」と「口コミサイト」が挙げられています。
転職を考える理由
入社後にギャップを感じた人々の中で、約70%がこれを理由に転職を考えた経験があると報告されました。具体的な理由としては、やはり「職場の雰囲気」や「仕事内容」が主成分となっており、給与面に対する不満も無視できない要因です。多数の回答者が、職場内の人間関係や仕事内容のミスマッチから転職を検討したと語っています。
具体的な調査内容
ネガティブなギャップの具体例
- - 職場の雰囲気: 社内の人間関係が悪く、より前向きに働きたいと感じた(30代女性)。
- - 仕事内容: 聞いていた業務とは異なる実際の業務に苦しむ声、特に自己のキャリアプランに影響を与えている場合が多い。
ギャップ防止のための意見
回答者の中には、事前にもっと情報をチェックすべきだったと後悔する声も多く、特に人事制度や働き方の実態を正確に把握することが難しかったという意見が目立ちました。これにより、企業選択の際に客観的情報の重要性が強調されました。
まとめ
『AMBI』によるこの調査は、若手ハイキャリア向け転職市場における入社後ギャップの実態を明らかにするものでした。ここで示されたデータは、企業におけるエンゲージメント向上や新たな採用戦略を考える上で、重要な示唆を与えるものといえるでしょう。これからの採用や教育の在り方に影響を与える架け橋として、多くの企業がこの調査の結果から学び、今後の改善策を講じていくことが求められます。