キリンの革新的デバイス「エレキソルト スプーン」がCES Innovation Awardsで2部門受賞
キリンホールディングス株式会社が開発した減塩食品向けデバイス「エレキソルト スプーン」が、世界最大級のテクノロジー見本市「CES」のイノベーションアワードで2部門を制覇しました。これはキリングループとして初の快挙です。
「エレキソルト スプーン」とは?
「エレキソルト スプーン」は、微弱な電流を用いて減塩食品の塩味とうま味を増強する画期的な食器です。明治大学との共同研究によって生まれた独自の電流波形技術により、塩味を約1.5倍に増強できるとしています。2024年5月から販売されており、既に多くの消費者に支持されています。
受賞した部門
今回の受賞は、「Digital Health部門」と「Accessibility & AgeTech部門」の2部門です。「Digital Health部門」は健康管理や分析に貢献するデバイスが対象で、「Accessibility & AgeTech部門」は高齢者や障害を持つ方の自立支援に役立つ製品が対象となります。「エレキソルト スプーン」は、健康志向の高まりや高齢化社会におけるニーズに合致する製品として高く評価されたと言えるでしょう。
CES Innovation Awardsについて
CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)は、毎年1月にアメリカ・ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー展示会です。そのイノベーションアワードは、革新的な技術やデザインを持つ製品・サービスを表彰するもので、今回の受賞は、世界から3,400件以上の応募があった中での快挙です。
キリンの取り組み
キリンホールディングスは、「キリングループ・ビジョン2027」において、「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる」ことを目指しています。「エレキソルト スプーン」は、このビジョンに沿った取り組みの一つであり、健康的な食生活を支援する製品として、今後のさらなる発展が期待されます。
今後の展開
キリンホールディングスは、企業や自治体との連携を強化し、「エレキソルト スプーン」の活用シーンの拡大を目指しています。スプーン以外の食器への展開や減塩食メニューの開発提案なども視野に入れ、世界中の人々の健康に貢献していく構えです。
まとめ
「エレキソルト スプーン」のCES Innovation Awards受賞は、日本の食と健康分野における技術力の高さを示す大きな成果と言えるでしょう。減塩食の課題解決に貢献するこの製品が、今後どのように発展していくのか、注目が集まります。 塩分の摂り過ぎは健康上のリスクを高めるため、減塩は重要な課題です。「エレキソルト スプーン」は、おいしさを犠牲にすることなく減塩を実現できる可能性を秘めており、健康志向の高い消費者の間で大きな支持を得ることが予想されます。 キリンホールディングスの今後の取り組みにも期待がかかります。