大洗で開催された海洋教育イベント
昨年に続き、茨城県の大洗フェリーターミナルで、7月19日から22日の間に「第2回 海洋教育イベント」が行われました。このイベントは、株式会社商船三井と株式会社イノカの共催により実現し、「大洗藻場サミット~大洗の海の未来を語り尽くす!~」というテーマで展開されました。
トークイベントから見える海洋の未来
イベント初日にはトークイベントが行われ、藻場再生に向けた取り組みが議論されました。登壇したのは、大洗町長の國井豊氏や、「商船三井さんふらわあ」は会長尾本直俊氏など、各界の専門家たちです。彼らは、ブルーカーボンとしての藻場の可能性や、藻場再生を促進するためのフォーラム設立について活発に意見を交わしました。特に注目されたのは、商船三井の「MOL小中学生アンバサダー」が参加し、次世代に海の大切さを伝えようとする姿勢です。
藻場サイエンスラボでの学び
続く20日から22日には、「藻場サイエンスラボ」が開催され、地域の小中学生が参加しました。このプログラムは、イノカの環境移送技術を活用して大洗の海の生態系を再現した水槽の観察を行い、自然環境の重要性を学ぶ内容です。
参加者は、クイズや実験を通じて、藻場の役割や海藻と海草の違いについて学びました。また、実際のフィールド調査も行い、大洗海岸の磯場に生息する生物の観察や、海藻の色素変化についての実験も体験しました。これにより、参加者は理論だけでなく、実際の体験を通じて海への理解を深めました。
今後の展望
この「海洋教育プログラム」は、12月より実施されており、大洗町とその周辺の小中学生だけでなく、その保護者にも海の大切さを伝えることを目的としています。商船三井は、大洗町と連携しながら、地域の持続的な発展に寄与する活動を続けていく意向を示しました。大洗町は、商船三井のフェリー事業「さんふらわあ」や、クルーズ事業「にっぽん丸」の寄港地であり、外国人人材コンサルティング事業でも協力関係を結んでいます。
まとめ
このイベントを通じて、大洗の海を守るための教育が行われ、未来の海洋環境保全に向けたアクションが促進されました。商船三井とイノカは、今後もこのプログラムを継続し、地域と共に持続可能な社会を築いていくことを目指しています。海の重要性を学んだ子どもたちが未来の維持者となることに期待が寄せられています。