アウラム、金インゴットの所有権移転をブロックチェーンで実現
株式会社アウラムがこの度、金インゴットを金庫から動かすことなく、所有権をブロックチェーンを利用して移転する技術の実証(PoC)を成功裏に終えました。この技術は、金インゴットなどの動産の所有権をブロックチェーン上のNFTで管理する自社開発プラットフォーム「AURAM」を使ったもので、実物を動かさずオンラインで取引が可能になるという画期的なものです。
新しい所有権移転の仕組み
本技術は、民法第184条の「指図による占有移転」を取り入れており、特定の金インゴットの所有権が金庫の中に保管されたままで移転できることを確認しました。これにより、実際の物理的な移動や決済を伴わずに、所有権の移転をブロックチェーン上に記録することが可能になります。
法務省への確認を進行中
アウラムは、法務省との照会を進めており、所有権移転が法律に適合しているか確認中です。この技術は特許出願中であり、今後の商業化に向けた準備が進められています。
透明性とプライバシーの両立
AURAMプラットフォーム上では、所有権や占有移転の履歴はパブリックブロックチェーンに記録され、誰でも独自に検証が可能です。ただし、プライバシーの観点から、個人情報は人名と結びつかないウォレットアドレスとハッシュ値を公開し、詳細な情報は許可された事業者のみがアクセスできるように管理されます。
動産デジタル台帳「AURAM」の設計
「AURAM」は、動産の所有権をブロックチェーン上で譲渡制限付きNFTとして記録し管理するプラットフォームです。従来の金預かりサービスでは、顧客の所有権が地金商に移転されてしまいますが、AURAMでは顧客が金インゴットの所有権を保持できます。
「KINGOT」の開発
アウラムは、この新しい技術を基に金インゴット取引プラットフォーム「KINGOT」を開発中です。このプラットフォームでは、顧客が金庫内の金インゴットをオンラインで安全に取引できることを目指しています。2026年度には法人顧客向けのサービスを先行して提供開始し、2027年度以降には個人顧客への対応も計画しています。
今後の展望
アウラムは、今回の技術実証を活用し、金インゴットの商用化へ向けた提携先を広く募集しています。さらに、シリアルナンバーで個体識別が可能な他の動産にもこのライセンス制度を展開していく方針です。最終的には、様々な動産の所有権移転や担保の記録が可能になることで、信頼性の高い資産の流通基盤を築くことを目指しています。
詳細な技術実証の結果や今後の動向については、アウラムの公式ウェブサイトや特設ページで随時更新される予定です。