札幌オフィス市場、活況続く!空室率上昇もテナント需要旺盛
札幌市のオフィス市場は、2024年10月時点で空室率が上昇傾向にあるものの、テナント需要は旺盛で、活況を見せています。三幸エステート株式会社が発表した最新のオフィスマーケットレポート「オフィスマーケット2024年11月号札幌」によると、札幌市の大規模ビル空室率は前月比プラス0.24ポイントの3.35%となり、2か月連続の上昇となりました。
上昇の主な要因は、新築ビルでのまとまった面積の空室発生です。しかし、エリア別では大通エリアが前月比プラス2.3ポイントと大幅な上昇となりましたが、これは大型ビル「F-60」が1棟まるごと募集開始されたことによるものです。同ビルは製薬会社の自社ビルだった築浅ビルで、貸会議室や最上階のテナント共用スペースといったアメニティを備えています。賃料水準と立地条件等のバランスが良好で、様々な面積帯で順調に成約が進んでいます。
札幌支店長滝口恵貴氏は、「足元では既存・新築ビルともにテナントの引き合いが増えつつあり、オフィス需要の更なる活発化が期待される」とコメントしています。
大通エリアの活況
大通エリアでは、大型ビルの「F-60」が全区画が内定し、契約予定となっています。同ビルは、築浅で貸会議室やテナント共用スペースといったアメニティも充実していることから、多くの企業から注目を集めています。
オフィス需要は小口中心
一方で、オフィス需要は小口の面積帯が中心で、大口の募集床ではテナント誘致に時間を要するケースも散見されます。これは、企業がオフィススペースの縮小や分散化を進めている傾向があるためと考えられます。
募集賃料は小幅な下落
募集賃料は前月比マイナス32円/坪の12,468円/坪となりました。2か月連続の下落となりましたが、小幅な動きであり、12,000円/坪台半ばの水準を維持しています。
今後の見通し
札幌市のオフィス市場は、今後もテナント需要が旺盛に推移すると予想されます。特に、大通エリアなど中心部のオフィスビルは、今後も人気が高まると予想されます。一方で、大口の募集床ではテナント誘致に時間を要するケースも増える可能性があります。
三幸エステート株式会社は、企業のオフィス戦略を総合的にサポートしています。最適なワークプレイスの検証・提案から、賃貸オフィスビルの選定サポートと仲介、プロジェクト遂行に不可欠なマネジネント機能の提供まで、オフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています。