Aptos LabsとJump Cryptoが新たな分散型ストレージ「Shelby」を発表
2023年、ブロックチェーン開発企業であるAptos Labsと、暗号資産インフラの分野で活躍するJump Cryptoが連携して、次世代の分散型ストレージネットワーク「Shelby」を発表しました。この新しいインフラは、リアルタイムでのデータ配信やAIモデルの学習、さらには分散型SNSなど、現代のアプリケーションに求められるスピードと柔軟性を兼ね備えています。
Shelbyとは?
Shelbyは、世界各地に分散した高性能ノードと専用のファイバー網で構成されるリアルタイム対応型のストレージネットワークです。これまでの分散型ストレージが主に「コールドストレージ」として利用されてきたのに対し、Shelbyはサブセカンド(1秒未満)のレスポンスを実現し、スマートコントラクトとの連携も前提としています。これにより、以下のような用途での活用が期待されています。
主なユースケース
1.
動画・ライブ配信
トークンによるアクセス制御が可能な有料コンテンツの高速配信。
2.
生成AI・データマーケット
学習用データを素早く取得・配信し、バージョン管理も容易に。
3.
オンチェーンインデックス
チェーン情報のキャッシュやスナップショットを迅速に提供。
4.
分散SNS(DePIN)
ユーザー生成コンテンツやセンサーデータのリアルタイム処理。
技術的背景と強み
Shelbyは、Aptos Labsが開発した高性能L1ブロックチェーン「Aptos」を基盤としており、以下の特徴を持っています。
- - ファイナリティ600msの短時間処理能力
- - 30,000 TPSの高スループット
- - ガス代は0.000005ドル未満という低コスト
また、スマートコントラクトによるアクセス制御やDRM対応も可能です。さらに、EthereumやSolanaなど他のブロックチェーンとの相互運用が可能なマルチチェーン設計となっており、使用量に応じた料金体系にも対応しています。
Aptos LabsのCEO、Avery Ching氏は「Shelbyは、開発者やクリエイターが自身のデータと経済圏を主導するための新しい分散型インフラであり、Web3の可能性を日常生活に浸透させる基盤となる」とコメントしています。
Jump Cryptoのパートナー、Saurabh Sharma氏も「私たちは、スピードと分散性の二者択一を終わらせるためにShelbyを設計しました。リアルタイム性と自由度の高さは、未来のインターネットに不可欠です」と語ります。
今後の展開
Shelbyは2025年第4四半期に開発者向けのDevnet(開発ネットワーク)を公開する予定で、段階的にパブリックテストネットへも展開していきます。また、マルチチェーン対応の強化も進めており、グローバルかつローカルに最適化されたストレージ基盤として成長を続けます。
既に、Metaplex、Story Protocol、Pipe NetworkなどのプロジェクトがShelbyの導入を検討しており、日本国内での生成AI、NFT、分散型コンテンツ配信などに活用される期待が高まっています。
Shelbyの詳細な情報や技術仕様は、
公式サイトをご参照ください。
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