シタテルとプロメテックグループの提携で未来のものづくりを加速
熊本県熊本市に本社を構えるシタテル株式会社が、東京都文京区に本社を持つプロメテックグループ株式会社との第三者割当増資を通じて重要な資金調達を実施しました。この提携は、両社が持つ先進的なテクノロジーを駆使し、衣服・ライフスタイル業界の社会課題解決に向けた新たなアプローチを実現するものです。
シタテルの使命とデジタル生産プラットフォーム
シタテルは、自社のミッションを「サプライチェーンを革新し想像力を解き放つ」と掲げ、衣服およびライフスタイル業界における様々な課題に取り組んでいます。彼らは、製品企画から生産、貿易に至るまでのプロセスをクラウド上で統合し、柔軟で迅速なものづくりを可能にするデジタル生産プラットフォームを提供しています。
現在、国内で約5,355社の縫製工場や生地メーカー、約24,730社のブランドおよび企業がこのプラットフォームに登録しており、国内最大級のサプライヤーとブランドを結ぶネットワークを構築しています。これにより、持続可能で効率的なものづくりを促進しています。
プロメテックグループの技術力
一方のプロメテックグループは、2004年の創業以来、計算科学を多岐にわたる産業に応用する取り組みを行っています。彼らは製造業向けにCAEソフトウェアを開発・販売し、LLM(Large Language Model)ソリューションを提供するほか、高效能な計算基盤であるHPC(High-Performance Computing)の研究開発にも力を入れています。
シタテルのプラットフォームでも活用されるプロメテックの計算科学やAI/HPCによるデータサイエンス技術は、今後の国際競争力を確保するために不可欠な要素となります。
提携による新たな展望
両社は、テクノロジーによってものづくりを革新するという共通のビジョンを持っています。シタテルが掲げる「IMAGINATION(創造力)」の概念に基づき、デジタル技術とシタテルのビジョンを組み合わせて持続可能な産業の形を追求していくことになります。今回の資金調達を利用して、既存事業の拡充と新規事業の開発に投資を行い、未来のものづくりを支える基盤を強化していく作業が進められます。
両社のCEOのコメント
プロメテックグループの藤澤智光会長は、シタテルが提供する洗練されたプラットフォームやソリューションによって、衣服・ライフスタイル産業が直面している課題の解決に寄与できることを大変光栄に思っています。さらに、計算科学の進展を見越して実装することが有効であり、シタテルの成長に自社のAI/HPCソリューションが貢献できると期待しています。
一方、シタテルの河野秀和代表取締役も、プロメテックとの資本提携を新たな共創の機会に捉えており、サプライチェーン全体の最適化とデジタルプラットフォームの構築に邁進する意向を示しています。AIによる自律的な最適化を実現する次世代デジタル生産プラットフォームへ進化させることで、製造業の精度とスピードを飛躍的に向上させることを目指しています。
未来に向けて
シタテルとプロメテックグループの提携は、衣服・ライフスタイル産業における新たなデジタルイノベーションを促進します。両社は、AI、デジタルツイン、クラウド技術を核に、より創造的で持続可能な産業構造を実現するために邁進していくことでしょう。