静岡の町工場が挑戦する、製造業の新しいイメージ作りとは

静岡の町工場が挑む製造業の新たなイメージ作り

静岡県焼津市に位置する杉村精工株式会社は、創業77年を迎えた町工場であり、機械加工・設計・組立の一貫したものづくりを行っています。2年前、後継者が経営に参画したことで、社内文化や業務プロセスの見直しが始まる中、今年6月には半世紀ぶりに新たなユニフォームを導入しました。このタイミングでのユニフォーム刷新は、製造業にしばしば付きまとう「キツい」「汚い」「危険」といった通称“3K”のネガティブイメージを払拭し、より前向きな印象を持たせるための重要なステップと位置付けられています。

制服の見直し：社内文化の改革の第一歩

杉村精工としては、長年にわたり「奉仕を先に、利を後に」という理念を持っていますが、社会や働き方が変化する中で、固定化された社内文化や理念の再確認が必要となっています。新たなユニフォーム導入は単なる衣服の変更にとどまりません。これにより、社内の文化や雰囲気を刷新し、社員一人一人が誇りを持てる職場作りを目指しています。

ユニフォーム選びでは、社員からの意見を取り入れ、実用性とデザイン性の両方を重視し、試着期間も設けることでスタッフの意見を尊重しています。この取り組みを通して、社内はより快適で動きやすい環境へと変わりつつあります。新しい制服は、見た目の印象を変えただけでなく、社内の雰囲気も明るくするという効果があります。

社内外から寄せられる反響

新しいユニフォームが導入されてから、社内からは「明るくなった」「動きやすくなった」といった声が上がっており、外部からも好意的な反応が寄せられています。「かわいい」といったカジュアルな言葉も飛び交い、イメージの変化は徐々に社内文化に浸透しています。制服という身近なものでさえ、社員の意識に大きな変化をもたらすことを実感しているのです。

製造業の新しい魅力の発信

杉村精工は、ユニフォームの刷新を通じて製造業の新しい魅力を発信することを目指しています。ネガティブなイメージを覆し、製造業が持つ本来の魅力を積極的に伝えることで、新たなファンを獲得し、イメージを向上させていく意向です。地方の町工場として、物作りへの情熱や企業のリアルを発信することが我々の使命と考えています。

オリジナルシャツのプレゼント企画

ユニフォーム刷新を祝い、杉村精工では公式X（旧Twitter）を利用したプレゼントキャンペーンも予定しています。当社が自信を持ってデザインしたアロハ風シャツは、製造業に関心のある皆様に喜ばれるアイテムとなることでしょう。実際にそのデザインや質感を感じていただける機会を提供することで、さらなる魅力を伝えていきます。