WDI JAPANが「HANZO 人件費」を導入
株式会社Goalsが開発した「HANZO 人件費」は、飲食業界において人件費を最適化するための革新的なサービスです。本サービスは、株式会社WDI JAPANが運営するカジュアルレストラン「カプリチョーザ」の直営全店(総数33店舗)に、2025年1月から導入されることが決定しました。
人件費管理の課題
飲食店において、経費の中で人件費が占める割合は非常に高いことから、適切な人件費のコントロールが求められています。WDIにおいては、各店舗の人件費管理が属人的で、一貫性を持った管理ができていないという課題が存在しました。営業時には、営業利益を最も上げるために、売上や客数の予測に基づいたシフトの作成が必要ですが、これまでの店舗では特に周辺イベントの影響は、店長の経験や勘に依存していました。
このため、特に複数の店舗を管理する担当者は、各店舗の生産性や課題を把握するのに手間がかかり、適切な人件費の改善指導を行うことが難しい状況でした。
AIによるデータ分析
「HANZO 人件費」の導入によって、データに基づく予測が可能になります。AIが45日先までの売上予測を行い、各時間帯の来客数や必要な人員、適切な労働時間の目安を提示します。このため、店長は人員が過不足ないシフトを簡単に作成することができるほか、月次の売上計画もより正確に算出できるようになります。
店舗間の人件費の動向を比較しやすくなったことで、管理者は課題のある店舗を迅速に見つけ出し、適切な対策を講じることができるようになっています。このように、「HANZO 人件費」はデータに基づく定量的な経営判断を支援する基盤を提供し、飲食業界の生産性向上に寄与しています。
WDIとGoalsの役割
株式会社WDI JAPANは、1954年に設立された企業で、レストランの運営を中心に、ブライダル企画やその運営も行っています。東京都港区六本木に本社を構え、同社の代表取締役は清水謙氏です。WDIは、これまで運営してきた店舗の経験を活かし、現場でのデータ収集や分析をさらに進めることで、「HANZO 人件費」を活用し、より効率的な経営を目指しています。
一方、株式会社Goalsは2018年に設立され、飲食業界向けの業務支援クラウドサービスを開発・販売しています。東京都港区芝に位置する同社は、代表取締役社長の佐崎傑氏が牽引する企業で、外食業界に特化したサービス提供に力を入れています。
この二つの企業が手を組むことで、飲食業界の人件費管理に革命をもたらすことが期待されています。「HANZO 人件費」がどのように飲食業界の経営改善に寄与するか、今後の動向に大いに注目が集まります。