東京経済大学が誇る歴史の新発見
東京経済大学の前身である大倉高等商業学校の学生新聞『大倉高商新聞』の創刊号が、なんと100年越しに発見されました。この歴史的な発見を果たしたのは、同大学の元職員で図書館司書を務めた坂本寛さん。彼は古書通販サイトでこの貴重な新聞が販売されているのを偶然発見し、長年の夢が叶った瞬間を迎えました。
20年にわたる検索の成果
坂本さんは、退職後に大倉商業や大倉高等などのキーワードを用いて、20年もの間、ウェブ検索を続けてきました。彼にとって今回の発見は、まさに「初めての」大倉高商新聞の出会いだったといいます。「大学の創立者である大倉喜八郎の研究をしている村上勝彦先生のお手伝いができて、光栄だ」と、坂本さんは嬉しそうに語りました。
新たに明らかになった歴史
発見された創刊号は、全6頁から成り、その中には発刊を祝う著名人の名前がありました。特に、近代日本経済の父とも言われる渋沢栄一の名前も含まれており、彼とのつながりが一層深まった形です。それまでは3~4頁のみが所蔵され、他の頁は欠号となっていたため、全体像が明らかになるのは画期的なことです。さらに、坂本さんは、欠号であった第2号と第14号も手に入れることができ、コレクションが充実しました。
史料の重要性
東京経済大学120年史の編纂を担当する戸邉秀明教授も、今回の発見の意義を強調しています。「史料の空白が埋まることは、新たな事実の解明につながります」と語る戸邉教授。この創刊号の「発刊の辞」は、これまで現物がなく、過去の再録から引用されていましたが、見つかった原文は数倍長く、当時の学生の熱意が伝わってくる内容です。
未来への期待
また、近年には『大倉高商学報』の101号も発見されるなど、新発見の可能性が高まっています。これらの資料は『東京経済大学百二十年史』のビジュアル編として反映予定で、2027年3月発行を目指しています。これにより、大学の歴史がより一層彩られることとなるでしょう。
坂本さんの長年の努力とその成果は、東京経済大学の歴史の中で重要な位置を占めており、今後も新たな発見がなされることが期待されています。大学の研究や教育における貴重な資産として、これからの時代にも活用されることでしょう。たゆまぬ探求の姿勢と、大学の未来を見据えた営みを、私たちも見守りたいと思います。