塾に通った経験は8割超え!偏差値との関係性を調査!
株式会社Mstaが実施した学習塾に関するアンケート調査の結果、実に8割以上の回答者が学生時代に塾に通っていたことが明らかになりました。これは、小学生から高校生まで、一度でも塾に通った経験がある人を含めた結果です。
近年、教育熱が高まっていることが、この高い通塾率からも見て取れます。さらに、学校の授業だけでは十分な学習時間確保が難しいと感じている家庭が多く、教育費への支出も増加傾向にあることがわかります。
いつ塾に通った?
アンケートでは、通塾経験者のうち、最も通塾率が高かったのは高校生の68.1%でした。一方、小学生未満の通塾率はわずか5.1%にとどまり、小学校受験のための塾通いは、想像よりも少ないことがわかりました。
興味深いのは、小学生の通塾率が49.5%とほぼ半数近くであるのに対し、中学生の通塾率は37.0%と減少している点です。これは、中学生になると部活動や友人関係など、勉強以外の活動に時間を割くようになるためと考えられます。
塾や予備校を知ったきっかけは?
塾や予備校を知ったきっかけとして最も多かったのは、「口コミ」と「親から」で、それぞれ35.0%、34.5%と、全体の7割を占めました。
学習塾や予備校の広告戦略を考える上で、口コミや親へのアプローチが非常に有効であることがわかります。
塾に通い始めたきっかけは?
塾に通い始めたきっかけとして最も多かったのは「受験対策」で、46.9%とほぼ半数を占めました。
学習塾の広告においては、受験生をターゲットにすることが重要であると言えるでしょう。
しかし、親や先生から勧められたという回答が26.3%、友人や先輩から勧められたという回答が13.2%と、受動的な理由も少なくありませんでした。学校の勉強についていけない、成績を上げるために塾に通い始めたという回答は12.4%と、意外にも低い結果となりました。
これらの結果から、学習塾の知名度向上と口コミによるユーザー増加が、集客に大きく貢献することがわかります。
塾に通うと偏差値は上がるのか?
通塾経験と最終学歴の偏差値の関係性についても調査した結果、通塾経験のある人の平均偏差値は54.7、通塾経験のない人の平均偏差値は54.0で、通塾経験がある人は最終学歴の偏差値が0.7ポイント高いという結果になりました。
全体で見ると差はわずかですが、高校時代に塾に通っていたか否かで比較すると、通っていた人の大学の平均偏差値が55.0、通っていない人の大学の平均偏差値が53.6となり、高校時代に塾に通っていた人はそうでない人に比べて1.4ポイントも高くなっています。
もちろん、個人の努力次第ではありますが、塾に通うことで学習機会が増え、相対的に偏差値が上昇する可能性があると言えます。
まとめ
今回のアンケート調査では、塾通いの現状や通塾経験と学歴の関係性について、多くの興味深いデータが明らかになりました。学習塾や予備校業界に関わる企業にとって、これらのデータはマーケティング戦略を考える上で非常に参考になるはずです。
株式会社Mstaでは、今後も様々な調査・分析を行い、社会に役立つ情報を発信していきます。