スズモフェア2024東京:自動配席AIや進化系おむすびが牽引するフードテックの未来
2024年10月23日、24日の2日間、池袋サンシャインシティ文化会館3階ホールCにて開催された「スズモフェア2024東京」。鈴茂器工株式会社が主催するこのイベントは、外食・中食・ホテル・給食関係者など、食に携わる多くの関係者が集まる一大イベントです。
今年のテーマは「進化する食文化、共に創る未来」。従来の米飯加工機器に加え、近年注目を集めるフードテック分野における最新技術が数多く展示されました。特に注目を集めたのは、自動配席AIシステム「ARESEA(アレシア)」と「おむすび製造半自動化システム(仮称)」です。
自動配席AIシステム「ARESEA」:受付から配席までをスムーズに
「ARESEA」は、AIを活用することで、受付から配席までの一連のオペレーションを自動化するシステムです。受付では、来客者の顔を認識し、自動で案内。席の空き状況をAIが判断し、最適なテーブルへとスムーズに案内します。また、AIによる退店予測機能も搭載しており、混雑状況に合わせて効率的な席の運用が可能となります。
おむすび製造半自動化システム:進化するおむすび市場を牽引
「おむすび製造半自動化システム(仮称)」は、象印マホービン株式会社との共同開発によるものです。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にて、一般社団法人 大阪外食産業協会のパビリオンに出店するおにぎり専門店に導入される予定です。
このシステムは、従来の機械では難しかった、ふんわりとしたおむすびを潰すことなく、繊細な動きで海苔付けを行うことができるのが特徴です。これにより、より本格的な味わいと見た目の美しいおむすびを効率的に製造することが可能になります。
既存技術の進化と新たな提案:多様化するおむすび市場に対応
鈴茂器工は、おむすび市場の進化を常に意識し、既存技術の応用と新たな提案を積極的に行っています。今回のスズモフェアでは、「ご飯盛り付けロボットFuwarica(ふわりか)」を使った新たなメニュー提案や、ミニおむすびの生産を可能にするおむすび成形機の開発機などが展示されました。
さらに、海苔巻きカット技術の進化も注目を集めました。機械による正確なカットによって、視覚的なボリュームと美味しさを向上させる8カットから10カットへの細切り海苔巻きカット技術は、多くの事業者から高い評価を得ています。
寿司業界の課題解決:効率的な店舗運営と顧客満足度の向上
近年、寿司業界では原材料の高騰や人材不足が深刻化しています。スズモフェアでは、この課題解決に向けた新たな提案として、「Choice(チョイス)寿司」が紹介されました。
「Choice(チョイス)寿司」は、お客様が好きなネタを必要な分だけ選ぶことができるシステムです。これにより、従来の寿司の販売方法における課題であった「嫌いなネタが入っている」「量が多い」といった問題を解決し、顧客満足度の向上に貢献します。
未来を見据えた取り組み:食の進化を支える存在
鈴茂器工は、今後も食の進化を支える企業として、新たな技術開発と革新的な提案を続けていきます。スズモフェアは、その取り組みの一環として、食に関わる様々な関係者との交流と情報交換の場を提供しています。
スズモフェアを通して、鈴茂器工は、食の未来を創造し、人々の生活を豊かにするための活動を続けていきます。