総務省が選定したAI利用の通信負荷低減プロジェクトについて
総務省が選定したAIを活用した通信負荷低減プロジェクトの概要
2023年4月15日、総務省より発表された内容によれば、地域社会DX推進パッケージ事業の一環として、AIを利用した通信負荷の低減や通信量の確保を目的とした実証団体が選定されました。本プロジェクトは、日本各地におけるデジタル技術の導入を促進し、持続可能な地域社会の形成に寄与することを目指しています。
この事業の背景には、人口減少や少子高齢化、そして経済構造の変化が存在します。これに対処するためには、地域社会の問題を解決し、地方創生を実現するためのデジタル技術の実装が不可欠とされています。
選定されたコンソーシアム
今回選定されたのは、以下の7つのコンソーシアムで各地域での実証が行われます。これらの団体は、それぞれの地域においてAI技術を活用し、通信負荷の低減に取り組むとされています。
1. 北海道函館市: ソフトバンク株式会社、東京大学、宇宙サービスイノベーションラボ事業協同組合
2. 宮城県仙台市: NTTコミュニケーションズ、ドコモ・テクノロジ、情報通信研究機構など
3. 東京都小平市: 国際電気、東日本電信電話
4. 兵庫県神戸市: 楽天モバイル、AWL、楽天ヴィッセル神戸
5. 愛媛県西予市: ソフトバンク、炎重工
6. 高知県: 電気興業、高知大学、高知IoPプラス
7. 大分県: KDDIスマートドローン、株式会社ノーベル
各コンソーシアムは、それぞれ独自のデジタル技術を活用し、通信負荷の低減を実現しようとしています。これにより、地域社会のデジタル化を進め、情報通信インフラの整備に寄与することが期待されています。
今後の展望
実証団体は、順次検証を開始し、2023年10月には中間報告、2024年2月には最終の取りまとめを行う予定です。進捗に関しては、三菱総合研究所が設置する特設ウェブサイトにて随時更新されるとのことです。また、このプロジェクトは地域のデジタル化を促進するだけでなく、新たなビジネスモデルの創出や地域活性化にも寄与することが期待されています。
これにより、全国の各地域でのデジタル実装が進み、持続可能な地域社会の構築に向けた大きな一歩となるでしょう。今後の進展に注目です。