ローム、グリーンイノベーション基金事業で技術目標を加速
ローム株式会社は、NEDOが推進するグリーンイノベーション基金事業において、
次世代デジタルインフラの構築 プロジェクトに取り組み、特に「8インチ次世代SiC MOSFET」の開発を通じて、技術目標を当初計画よりも2年早く達成しました。この成果は、高性能なパワー半導体の提供が必要とされる現代社会において、非常に重要な一歩といえます。
技術革新の背景
このプロジェクトの目的は、電動車や再生可能エネルギー、サーバー電源など、カーボンニュートラル実現に向けた省エネルギー化を推進することです。ロームは、特に
次世代パワー半導体の高性能化を目指し、電力損失の大幅低減とコスト競争力の向上を図っています。これにより、同社は市場での競争力を強化し、持続可能な開発に貢献する方針です。
技術目標達成への道のり
8インチSiCデバイス製造ラインの構築
ロームは、8インチSiCデバイス製造ラインを筑後工場に構築しました。これにより、
エピタキシャル成長技術と
低オン抵抗化技術を確立し、これまでの製造プロセスからのコストダウンを実現しました。特に、SiCは製造が難しいとされる素材ですが、8インチ化とプロセス最適化により、その難易度を克服しました。
性能の実証
8インチSiC MOSFETデバイスを使用した動作条件下での電力損失評価が行われました。その結果、従来のSi IGBTデバイスに比べて、電力損失が50%以上低減されることが確認され、技術目標が達成されました。このデバイスが電力変換器に使用されることにより、エネルギーの効率化が図られることになります。
需要拡大に向けた取り組み
ロームは、さらなる安定供給体制を確立するため、製造工程全体の課題改善に取り組んでいます。また、次の世代のグリーンパワー半導体普及のため、研究開発を継続的に実施します。NEDOは2050年に向けたカーボンニュートラル目標に貢献するため、これらの技術を社会に実装していく計画です。
結論
ロームの技術目標の早期達成は、環境を考慮した持続可能な社会の実現に向けた重要な成果です。今後も同社の進展が注目されます。グリーンイノベーションを通じて、世界のエネルギー問題解決に貢献するロームの姿勢は、業界全体に良い影響を与えることでしょう。