肝臓機能再現デバイス
2026-04-02 15:39:32

三井化学が開発した新型デバイスで肝臓機能の新たな可能性を探る

三井化学が実現した胆汁排泄型デバイスの特徴



三井化学株式会社が東京大学や名古屋市立大学、金沢大学との共同研究を通じて、体外での肝機能を再現する新しいデバイスを開発しました。このデバイスは、肝細胞が生体の肝臓と同様に胆汁を連続的に排泄できるという世界初の試みです。これにより、肝細胞への負担を軽減しつつ、効率的な胆汁回収が実現されます。

技術の革命的要素



開発されたデバイスでは、三井化学の酸素透過性細胞培養プレート「InnoCell(R)」が使用されており、このプレートが肝細胞の培養において重要な役割を果たしています。従来の方法では、細胞への負担となる要因が多く、胆汁の流れを持続的に再現することが難しいという課題がありましたが、この新デバイスではそれを克服。当デバイスにより、胆汁排泄の効率が実に従来比13.7倍に引き上げられました。

肝臓は体内の薬物代謝や有害物質の排泄に重要な役割を果たす臓器ですが、これまでの体外評価ではその機能を完全に再現することが困難でした。新しいデバイスの開発により、長期間にわたる胆汁代謝の詳細な評価が可能になります。

InnoCell(R)の重要性



「InnoCell(R)」がもたらす利点は多岐にわたり、その中でも特に注目すべきは、肝細胞への酸素供給の改善や毛細胆管の形成の促進です。これにより、胆汁の通り道が安定した構造で形成され、連続的な胆汁排泄が可能になります。研究チームは「InnoCell(R)がなければ、胆汁排泄デバイスの性能は十分に発揮できなかった」と語っています。

今後の展望



三井化学はこの新技術を通じて、肝疾患のメカニズム解明や薬物相互作用の予測に利用することを目指しており、国内外の大学や製薬企業との連携を強化していくとのことです。肝細胞培養やオルガノイド創薬分野において、InnoCell(R)を活用した研究基盤の提供は、今後ますます重要になるでしょう。

このデバイスは、肝毒性評価や創薬プロセスの信頼性向上に寄与し、ひいては医療や生命科学分野における革新を加速させると期待されています。さらなる研究結果や活用事例が待たれるところです。

会社情報

会社名
三井化学株式会社
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電話番号

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