日本酒文化の拠点『灘五郷酒所』が誕生、地域再生の新たな挑戦

2022年4月29日、神戸市東灘区に日本酒の新たな魅力を発信するコミュニティスポット『灘五郷酒所』がオープンしました。灘五郷は様々な条件が整った土地で、日本酒の醸造に適した環境が整っていますが、1990年代以降、この地域の日本酒消費は減少し、酒蔵の存続が危ぶまれています。
『灘五郷酒所』は、全26蔵からの日本酒を楽しむことができるほか、日本酒の歴史や文化を学ぶためのセミナーも開催されます。この場所が、日本酒の情報発信拠点となり、訪れる人々が地元の人と一緒に飲み交わすコミュニティとして機能することを目指しています。
特に、日本酒の特徴である味わいや香りの変化を楽しむために、冷酒、常温、ぬる燗、燗酒などのさまざまな飲み比べができる体験を提供。さらに、地元の食材を使った料理とともに日本酒を楽しむこともでき、観光客のみならず地元の酒蔵との交流の場としても重要な役割を果たします。
【クラウドファンディングプロジェクト】
『灘五郷酒所』のオープンにあたり、クラウドファンディングも行われています。プロジェクトでは、全国から日本酒の文化や価値を広めるために1,000,000円の支援を目指しており、多様なリターンが用意されています。中でも、金券を購入することでお得に日本酒を楽しめるプランや、オリジナル木枡をもらえるプランがあります。
また、酒蔵と共同開発したスイーツや、日本酒の飲み比べセットも魅力的で、酒粕を使用した海の幸や、灘五郷の名物とともに楽しむことができます。
『灘五郷酒所』はただの酒場ではなく、飲まれる方々が造り手の思いを感じることができる場所を創造します。これからもコミュニティとしての役割を果たし、全国から訪れる人々に日本酒の魅力を伝え、地域を盛り上げる存在として機能することを目指しています。
日本酒の発信を通じて、世界に向けた日本酒文化の重要性を再認識し、地元の酒蔵の活性化を図っていく意義のある土地として、『灘五郷酒所』は確立されつつあります。今後の展開に期待が膨らみます。
【店舗情報】