新人が辞めない医療現場を目指して
医療業界はその厳しさから「ブラック」とされることが少なくありません。しかし、その印象を覆すべく医療法人社団まつだ内科は新たな挑戦を始めました。
「ホワイト企業認定」とは
一般財団法人日本次世代企業普及機構が運営する「ホワイト企業認定」は、単なる「ブラックではない企業」ではなく、家族や社会に支持される企業を評価する制度です。従業員の働きやすさや企業の取り組みを70項目の基準に基づいて評価し、2025年4月時点で557社が認定を受けています。まつだ内科は2025年4月1日にこの認定を取得しました。
課題を突破し、育つ職場へ
かつて、まつだ内科には組織の硬直やコミュニケーション不全など、スタッフが早期に離職してしまうという課題がありました。これを受け、院長の松田剛氏は「安心して働ける環境作り」への取り組みを始めます。スタッフの声を尊重し、意見を出しやすくすることで、職場の改善へと繋げていきました。
スタッフ主体の改革
まつだ内科では、トップダウンではなくスタッフ主体の職場改革を進めています。スタッフが自ら課題を見つけ、改善策を考え、提案することで、職場環境が急速に改善されていきました。行動指針や表彰制度もスタッフ発案で形成されています。さらに、感謝の気持ちを伝え合うアプリ「RECOG」を導入し、小さな改善や気づきを称え合う文化が根付いています。
個性を活かす育成体系
まつだ内科では、スタッフ一人一人の特性や希望に合わせた育成体制を構築しています。外部講師による研修やリーダー育成に取り組むことで、スタッフは自己実現に向けた成長を実感し、個性が活かせる場が整っています。このような環境が、若手スタッフの定着にも寄与しています。
院長の想い
松田氏は「医療現場は誇りを持って働ける場所であるべき」と語ります。スタッフが人間関係で困難を感じず、安心して働ける環境を整備し、患者との信頼関係を築くためには、やりがいのある職場が不可欠だと考えています。まつだ内科は、特にスタッフが主体的に職場を作り上げる文化を大切にし、チャレンジを称え合うことが大きな力になっています。
今後の展望
ホワイト企業認定はまつだ内科の成長と持続可能な経営を証明するものです。松田氏は「今後も一人ひとりの『らしさ』を尊重しながら、スタッフが成長できる環境を提供していく」と力強く語りました。医療法人社団まつだ内科の取り組みは、医療業界に新たな魅力をもたらすとともに、次世代への重要なメッセージにもなっています。
会社概要
- - 社名: 医療法人社団まつだ内科
- - 所在地: 兵庫県神戸市兵庫区上沢通1丁目1-1 信栄ビル3F
- - 設立: 2016年6月1日
- - 事業内容: 内科・循環器科・呼吸器科・アレルギー科・健康診断・訪問診療
最後に
まつだ内科の取り組みは、充実した医療現場の形を示す一例です。今後もスタッフが誇りを持って働ける環境づくりは、医療の質に直結する重要な課題です。社会の期待に応えるため、まつだ内科はさらなる進化を続けていくことでしょう。