木造建築の未来
2025-10-31 15:37:05

中大規模木造建築に新たな風が吹く!国交省が初の支援を発表

中大規模木造建築の新時代へ



近年、持続可能な建築方法として注目を浴びている中大規模木造建築。その普及を促進するために、AQ Groupが設立した「中大規模木造建築 共創〈ともつく〉ネットワーク」(略称:ともつくネット)が、新たな一歩を踏み出しました。2023年に国土交通省が推進する「令和7年度優良木造建築物等整備推進事業」において、初のプロジェクトが採択されました。

国交省による力強い後押し



AQ Groupの本社は埼玉県さいたま市にあり、代表取締役社長の加藤博昭氏がその舵を取ります。同グループの第1号加盟企業である池田建設株式会社(長野県長野市)が手がける「純木造5階建て複合ビル」の建築計画が国交省から採択されたことで、従来の圧倒的認知度の低い木造建築が、テクノロジーの力を借りて現代的な実用性を持つことが証明されました。

池田建設の挑戦



池田建設は、1960年の創業以来、地域に密着した建設業を展開しています。今回の建築予定の「純木造5階建て複合ビル」は、オフィス空間の利便性を考慮した設計となっており、鉛直荷重を支える「ラーメン構造」と、水平荷重に対する「高耐力組子格子耐力壁」を巧みに組み合わせています。この構造により、機能性が高く、ースペースとしても使いやすいオフィスを実現。さらに、地元長野県産の木材を多く使用することで、地域の林業振興と炭素貯蔵効果も期待できます。

地域との共生



建築予定地は国道バイパス沿いの角地で、視認性の高いデザインを採用。全方位に高耐力組子格子耐力壁を配置し、木の温かみを感じさせる外観が特徴です。このプロジェクトは地域のランドマークとなることが期待されており、着工は2026年秋、竣工は2027年秋を予定しています。

木造建築の未来を支えるネットワーク



「ともつくネット」は、AQ Groupと池田建設が中心になり、全国47都道府県に木造建築の技術を普及させる活動を行っています。その基盤となるのは、東京大学の名誉教授である稲山正弘氏が共同開発した「AQ木のみ構法」という最先端の技術です。この方式に基づき、加盟企業には技術提供だけでなく、経営支援や補助金申請のサポートまで手厚く行っています。加盟企業が安心して木造建築に取り組めるような環境を整えることで、さらに多くの地域工務店がこの取り組みに参加することが期待されています。

最初の成功の後に続くもの



初の加盟企業である池田建設に続いて、他の企業も木造建築にチャレンジする動きが出ており、たとえば神奈川県の株式会社コラム建設などがその一例です。このような地域工務店が主導する中大規模木造建築の未来は、確実に広がりを見せており、持続可能で美しい建築環境を私たちに提供するでしょう。

結びに



ともつくネットワークは、木造建築の新しい未来を切り開いていく力強い存在へと成長しています。これからの建築界において、木造建築がどのように進化していくのか、私たちもその動向をしっかりと見つめていきたいものです。


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会社情報

会社名
株式会社AQ Group
住所
埼玉県さいたま市西区三橋5丁目976番地1
電話番号

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