児童文庫「ふたごチャレンジ!」最新刊登場
株式会社KADOKAWAから、児童文庫「角川つばさ文庫」の新作、『ふたごチャレンジ!9 はずんでころんで!?新学期大作戦』が2025年1月8日(水)に発売されます。これに合わせて、コミカライズ版も同日発売されることが決定し、楽しみにしているファンにとって嬉しいニュースです。
新時代を反映した物語
本作は、子どもたちの心に深く影響を与える「ジェンダー規範」というテーマを扱っています。ふたごの弟妹、あかねとかえでが「女の子らしさ」「男の子らしさ」といった世間の期待に向き合いながら自分たちの存在を見つめ直すストーリーが展開されます。出版当初から話題となったこのシリーズは、関連書籍の累計発行部数が22万部を超え、時代のニーズに応えていることが証明されています。
あかねとかえでの新たなる挑戦
物語は、新学期が始まり、2人がそれぞれサッカークラブとお絵かきクラブで新入部員として活動を始めることからスタートします。しかし、あかねが所属するサッカークラブで「女子部員の受け入れに対する拒否感」を表明する上級生が登場し、彼女は戸惑いを見せます。一方で、かえでは社交的になれず苦しむ新入部員と距離を縮めようと奮闘します。自分の「ありのまま」を受け入れることは、その年齢の子どもたちにとって大きな葛藤であり、共感を呼ぶテーマとなっています。
作品を通じた心の寄り添い
作者の七都にい氏は、心理学を学ぶ現役大学院生であり、感性豊かな視点で子どもたちの成長と心の動きを巧みに表現しています。今回の作品では、「場面緘黙」という設定が導入されており、心に不安を抱える子どもたちに寄り添う内容になっています。読者は、この物語を通じて自分自身の問題と向き合うきっかけを得ることができるでしょう。
待望のコミカライズ
さらに、コミカライズ版『ふたごチャレンジ!1』が同時発売されます。このマンガは、イラストレーターのしめ子氏が担当し、原作のテイストを保ちつつ、より多くの読者に親しみやすくなっています。特に、思春期の葛藤や社会からの期待に悩む子どもたちにとっては、物語が新たな感情を呼び起こすでしょう。
多様性と共感のメッセージ
「女の子だから」「男の子だから」といった固定観念に挑む本作は、子どもたちだけでなく、大人にも深いメッセージを送ります。世代を超えて広がるこの物語は、多くの人に影響を与える存在となるでしょう。角川つばさ文庫は、今後も多様性を尊重し、未来を生きる子どもたちに寄り添う作品を提供していくことを目指します。
書誌情報
- - 書名:ふたごチャレンジ!9 はずんでころんで!?新学期大作戦
- - 作:七都にい
- - 絵:しめ子
- - 定価:814円(本体740円+税)
- - 発売日:2025年1月8日(水)
- - 判型:新書判
- - ページ数:216ページ
- - ISBN:978-4-04-632335-4
- - 発行:株式会社KADOKAWA
読書を楽しむすべての人に、この新たな物語をお勧めします。