多摩市で万葉時代を感じる歴史探訪イベント
10月26日(土)、多摩市にて「防人の道・古代東海道ウォーク」が開催されます。このイベントは多摩市の後援と共に、公益財団法人東京都公園協会をはじめとする数団体の協力により実現しました。参加者は古代の旅路を歩きながら、万葉集に詠まれた防人の思いに触れることができます。
防人とは?
「防人(さきもり)」という言葉は、飛鳥から奈良時代にかけて、唐や新羅の連合軍に備え、九州沿岸を守るために徴兵された農民たちを指します。彼らは故郷を離れ、見知らぬ地で過酷な生活を強いられていました。当時の人々の心情は『万葉集』の詩に多く詠まれており、歴史好きな方々にとっては興味深いテーマです。
多摩市もまた、防人たちが旅立っていった土地の一つであり、そこには歴史的な史跡が残っています。このイベントを通じて、参加者は防人が辿った徐々に距離を稼ごうとした道のりを追体験することができます。
イベント詳細
この歴史探訪ウォークは、歴史古街道研究家の宮田氏が講師となり、防人にゆかりのある場所を巡ります。さらに、宮田氏が団長を務める「歴史古街道団」による「防人夫婦別れのシーン」の演出もあります。飛鳥時代の衣装を纏った参加者たちが再現するシーンは、必見です。当時の防人たちの思いを感じながら、共にその時代に思いを馳せましょう。
ウォーキングの起点は小田急線の永山駅で、約4.2キロのコースを進む仕組みです。桜ヶ丘公園を通り過ぎながら、途中で防人に関する解説を受けることができます。平和な現代に生きる私たちが、歴史的背景のある道を歩くことは、意義深い体験となるでしょう。
当日の天候によってはやむを得ず順延になることもありますが、集合は永山駅改札口前で10時に行われ、参加には事前申込は不要です。思いつきで参加できる手軽さも好評です。
参加について
このイベントは一年齢層の参加を歓迎します。参加費は1,000円(保険料と詳細な解説資料を含む)で、大学生や高校生以下は無料となっていますので、家族や友人と共に気軽に参加できます。
また、イベント後には「ここまでわかった!古街道展」が開催され、これまでの古道の研究成果を知る良い機会でもあります。会場はパルテノン多摩で、歴史古街道団の活動の集大成として、貴重な展示が行われます。
参加者がそれぞれの立場で万葉時代の文化に触れ、古代の人々の思いを感じ取ることで、歴史への理解が深まることを願っています。このちょっと特別な体験を通じて、皆さんも万葉時代の世界を感じてみませんか?