プロロジス、ハミード・モガダムCEO退任と新CEOの就任を発表

プロロジスCEOの交代劇



物流不動産業界のリーディング企業、プロロジス(NYSE:PLD)は、2023年2月19日(米国時間)、共同創業者であるハミード・R・モガダム氏が2026年1月1日をもってCEO職を退任することを発表しました。この発表により、プロロジスは新たなフェーズに突入し、業界でのリーダーシップを一層強化することを目指します。

モガダム氏は約40年間にわたり、プロロジスの成長を牽引してきた革新的なリーダーとして知られています。彼が共同創業したのは1983年、サンフランシスコにおけるAMBプロパティ・コーポレーションのこと。その後、同社は1997年に株式公開(IPO)を果たし、2011年にプロロジスと合併。モガダム氏の下、プロロジスはスタートアップ企業から世界的な企業へと成長を遂げました。

この交代は決して突然の決定ではなく、主に企業の継続的な成功を確保するために慎重に計画されたものです。モガダム氏はエグゼクティブ・チェアマンとして残ることも発表しており、引き続きプロロジスのビジョン「永続的な卓越性」を実現するための戦略的な指針を提供します。彼は次のように述べています。「私は20年以上にわたりダンと共に働いてきました。彼のリーダーシップには絶対の信頼を寄せています。」

新たにCEOに就任するのは、当前プロロジスのプレジデントを務めるダン・レター氏です。レター氏は2004年にAMBプロパティ・コーポレーションにシカゴの開発マネージャーとして入社以来、経験を積んできました。彼はその後、グローバルな役割を担うまでに成長し、今やプロロジスの主要事業として展開される不動産事業、資本投資、ストラテジックキャピタルなどを統括しています。

レター氏は自身の就任について、「ハミードはこの会社を創業し、当社は驚異的な成長を遂げてきました。未来は非常に明るいと言えるでしょう」とコメント。彼の言葉からは、企業の未来に対する強い期待感が伝わります。

モガダム氏が提唱する「カスタマー、従業員、地域社会、投資家への価値提供」という理念は、プロロジスの企業文化の根幹を成しています。これに沿った形で、レター氏はプロロジスの次の成長ステージをリードすることになります。

レター氏はマルケット大学(米国ウィスコンシン州)で土木工学の学士号を取得しており、全米不動産投資信託協会の諮問機関やリアルエステート・ラウンドテーブルのメンバーとしても活動をしています。

今回のCEO交代は、プロロジスにとって新たなスタートを意味します。業界の動向に敏感に対応しながら、企業のビジョンに基づく持続可能な成長が期待されます。引き続きプロロジスの進展がどのような形で現れるのか、注目が集まります。

会社情報

会社名
株式会社プロロジス
住所
東京都千代田区丸の内東京ビルディング21階
電話番号

トピックス(経済)

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