AstroX、2026年度中に宇宙空間到達を計画
AstroX株式会社(本社:福島県南相馬市、CEO:小田翔武)は、2026年度に民間として初めてRockoon方式による宇宙空間到達を目指すことを発表しました。東京オフィスで記者会見を行い、サブオービタルミッションの詳細や新たなロケット「FOX2ロケット」、さらにはスポンサーシッププログラム「AstroX Rockoon Challenge」についても説明しました。
サブオービタルミッション概要
「サブオービタルミッション」は、天候が安定している成層圏にロケットを気球で運び、そこで点火・発射を行う新しい手法です。このRockoon方式により、宇宙空間(高度100km以上)への到達を目指します。この技術の確立は、2030年代からの商用衛星打上げへの道を開く重要な一歩となるでしょう。
FOX2ロケットの進化
新たに打上げられるFOX2ロケットは、従来のFOX1ロケットを基に改善されています。主な改良点は空気抵抗を低減するための発射方式と推進システムです。成層圏からの発射により燃料効率が向上し、また、最新の技術を駆使して高速燃焼が可能となっています。
FOX2ロケットは、全長約5m、Dry重量126kg、最大推力12kNというスペックを持ち、特に厚労省の影響を受けにくい成層圏での安定した飛翔が可能です。
技術開発のマイルストーン
AstroXは来る2026年度に向けて、段階的な実験計画を取りまとめています。具体的には、550kg、750kgの大型気球による実験を行い、成層圏到達を確認していく方針です。
また、最終的にはサブオービタルレベルの初号機の打上げを予定しており、Rockoon方式のハイブリッドロケットを用いた実験は、宇宙到達の第一歩になります。
スポンサーシッププログラム
AstroXは、宇宙開発に関わる企業との連携を進めるため、「AstroX Rockoon Challenge」というスポンサーシップを開始します。初のプラチナスポンサーとして名を連ねるのは、日本シイエムケイ株式会社。信頼性の高い基板技術を武器に、AstroXの挑戦を支援することが期待されています。
初号機にペイロード搭載
初号機には、早くもペイロードの顧客が決定しています。高知工科大学のインフラサウンド研究室は、この新しい宇宙輸送に参加し、さまざまな試験を行います。Rockoon方式の特長が、商業利用や教育にも寄与することが期待されています。
宇宙開発の新たな時代へ
AstroXは2022年に設立以来、急速に技術を進化させてきました。その成果として、2023年には世界初の方位角制御下での空中発射に成功、2024年には共同研究契約を締結した実績があります。今後の展望として、民間企業による宇宙開発の活性化が挙げられます。
「日本を宇宙開発において再びトップに」とのビジョンのもと、AstroXは新しい宇宙輸送の時代を切り開こうとしています。私たちもその流れを見守り、応援していきたいものです。