LCA・CFP排出原単位算定を支える新データベース「CORD」の魅力に迫る
新たなデータベース「CORD」誕生
サステナブル経営推進機構(SuMPO)が5月29日にリリースした「CORD」は、LCA(ライフサイクルアセスメント)とCFP(カーボンフットプリント)のための排出原単位を算定する際に役立つ新しい共創強化型データベースです。このデータベースの開発背景やその特長について詳しく見ていきましょう。
環境規制が厳しくなる中での企業の対応
近年、世界中で環境規制が強化されています。特に欧州では、「炭素国境調整メカニズム(CBAM)」や「欧州電池規則」等が新たに導入され、企業はLCA及びCFPの算定と開示が求められています。これに対する準備が遅れると、国際競争力の低下を招く恐れもあります。さらに、日本国内でも持続可能な調達に対応するための基準見直しが進んでおり、企業は環境負荷の低減に向けた取り組みが急務となっています。
CORDの特徴
1. 網羅性
「CORD」は産業連関表に基づいており、日本の産業部門を広くカバーします。金額単位では3,000項目以上、物量単位では1,800項目以上の排出原単位が格納されており、様々な製品やサービスに対応可能です。Cradle to Gate形式で、直接的な排出だけでなく、サプライチェーンにおける間接的な排出も考慮されています。
2. 経済性
中小企業でも手軽に利用できる価格での提供を実現しており、年間シングルユーザーライセンスは税別5万円です。さらに、品目例示機能により、排出原単位の選択時間を大幅に短縮できるため、効率的なデータ選定が可能になります。
3. 汎用性
物量単位と金額単位の両方でデータを入力できるため、ユーザーが日常的に扱う重量や体積、面積などの単位で直接データ入力が可能です。また、MiLCAやASUENEなどの様々なLCA算定システムとの連携も可能で、各種プラットフォームでの利用が見込まれています。
CORDデータベースへのアクセス
「CORD」の購入は簡単で、所定の申込フォームに必要事項を記入し、利用規約に同意することで、データベースが提供されます。購入後はメールなどを通じてExcel形式で納品されます。
結論
「CORD」は中小企業のLCA算定を支援し、持続可能性の高い経済活動を推進するための重要なツールです。企業が環境負荷を低減するための一助となることが期待されます。持続可能な社会の実現に向けた動きを一緒に進めていきましょう。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人サステナブル経営推進機構
- 住所
- 東京都千代田区内神田1-14-8KANDA SQUARE GATE4階
- 電話番号
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03-5577-7578