EQプロファイリングに革命をもたらす生成AIの導入
EQ(Emotional Intelligence)とは
EQ、つまり感情知能は、自己の感情を正確に認識し、適切な行動を選択する能力です。ビジネスにおいては、EQが業績に強く影響を及ぼすことが研究で明らかにされています。日本の教育機関であるジャパンラーニングは、創業以来30年にわたりビジネスパーソン向けのEQ研修を提供し、多くのデータと知見を蓄積してきました。
JapanEQプログラム
2016年に始まったJapanEQプログラムは、既に50万人以上のビジネスパーソンに利用されており、その内容は参加者の感情知能を深く分析するサービスとなっています。このサービスを基にしたプロファイリングシステムが、サイバーコアとジャパンラーニングによる生成AIの導入で新たな形に生まれ変わります。
生成AIによるプロファイリングサービスの概要
サイバーコアが開発した新しいシステムは、これまでの人手による手法から完全自動化を進めています。これまでは資格を持つJapanEQコーチが約20〜30分で作成していたレポートを、生成AIの技術を用いることで、なんと5分で出力可能にします。この迅速な処理により、被験者はスピーディなフィードバックを受けることができ、学びを即時に生活やビジネスに活かせるようになります。
RAG(検索拡張生成)方式の導入
新システムの柱となるのが、RAG(Retrieval Augmented Generation)という技術です。この方式を利用することで、履歴データベースからの情報を基にAIが日本EQコーチと同等の質を持つプロファイリングを生成します。レポートは個別に約10ページにわたる詳細な内容が提供されるため、受検者にとっても非常に価値のあるフィードバックとなります。
データの「つかえる化」としての意義
サイバーコアは長年、画像解析AI技術を中心に開発を進めてきましたが、最近では大規模言語モデルの発展も追い風となって、蓄積したデータを「つかえる化」するニーズが高まっています。生成AIを利用したデータ要約配信システムの開発や、お客様が持つデータを活用した新たなサービスの展開にも注力しています。
ジャパンラーニングの理念
ジャパンラーニングは、EQ理論を国内で最初に企業教育に導入し、以降1000社を超える企業での研修を実施してきました。人材育成の根幹は「人」であり、個々の社員が主体的に行動できる環境を整えることを目指しています。
まとめ
サイバーコアとジャパンラーニングの新たなEQプロファイリングシステムは、生成AIを駆使することで、迅速で正確なプロファイリングを実現しています。このシステムは、受験者にとって非常に利便性が高く、フィードバックのスピードと質の向上が見込まれます。今後もこのようなデータを活用したシステムが、ビジネスパーソンの成長を促進していくことでしょう。