トマトアドベンチャーの成功
2020-09-29 15:00:07
立命館大学の子ども向けオンラインワークショップ『Tomato Adventure』が成功裏に開催
子供たちが学ぶ「Tomato Adventure」の全貌
2020年8月のある週末に、立命館大学のEDGE+Rプログラムが提案したオンラインワークショップ『Tomato Adventure』が実施されました。このプログラムは、小学校高学年の子どもたちを対象に、トマトを通じて食の重要性や食品ロスの問題を学ぶ機会を提供しました。参加者は自宅からリモートで参加し、全3日間にわたってトマトに関するさまざまな知識と技術を身につけました。
ワークショップの内容
このワークショップは、3日間にわたり構成されており、初日はリモート座学としてトマトの特性や食品ロスについて学ぶセッションが行われました。子どもたちはトマトの栄養価や美味しさの背後にある科学を学び、トマトの料理も自ら行いました。また、ピザ作りを通じて、イタリアの農家やピザ職人との中継を活用し、リアルな体験を通じてトマト料理の奥深さに触れることができました。
二日目には、イタリアからの中継を通じて、トマトの栽培についての講義や、ナポリピッツァ作りの実演が行われました。子どもたちはトマトを使った本格的なピザ作りに挑戦し、その魅力を実感しました。また、食品ロスについての実態とその解決策を考える場も設けられ、子どもたちの創造力が試される瞬間が生まれました。
最終日には、参加者たちが自らのアイデアを基に創作したオリジナル料理を真のナポリピッツァ協会に提案しました。子どもたちの発表は高く評価され、一部は実際に提案されたメニューとして歴史ある協会のレストランで提供されることに決まりました。
食品ロスを解決する教育の実現
このプログラムは、単なる料理教室にとどまらず、食品ロスという現代の深刻な問題に対しての理解を深める貴重な機会まで提供しました。提案されたメニューの収益は、食品廃棄物を堆肥に変えるコンポスト購入に充てられる予定であり、子どもたちが学んだことが実際に社会に貢献する形となることが期待されています。
コロナ禍の影響で、対面による活動が難しい中、オンラインでの実施は新しい教育の形として注目されました。本プログラムは国際的なネットワークを活用した食に関する体験型教育の一例であり、参加者たちは生きた知識や経験を得ることができました。
未来を見据えたイノベーション人材の育成
立命館大学の野中朋美准教授は、ワークショップ全体の設計と運営を担当し、子どもたちが学び得た知識が未来の食文化や持続可能な社会にどのように貢献できるかを視野に入れていることを強調しました。プログラムの目的は、参加者に短期的なスキルを教えるだけではなく、長期的な視点で社会課題を解決する力を育成することにあります。
立命館大学のEDGE+Rプログラムは、イノベーションを推進する人材を育成するため、さまざまな試みを続けています。このような教育の試みは、未来のリーダーを育て、食品ロスや環境問題といった現代の課題に取り組む一助となることが期待されています。今後もこのような取り組みがさらに進化することを望むばかりです。
会社情報
- 会社名
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学校法人立命館
- 住所
- 京都府京都市中京区西ノ京東栂尾町8番地立命館朱雀キャンパス
- 電話番号
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075-813-8137