インクルーシブな組織変革を支える新たなダイナミクス、IX診断の登場
公益財団法人日本ケアフィット共育機構は、2024年9月から「IX診断」を開始します。この新しい組織診断ツールは、インクルーシブな組織変革における課題を可視化することを目的として開発されました。それに先立ち、9月10日には「インクルーシブな組織変革に必要なこと」をテーマにしたウェビナーがオープン記念として開催されます。
このウェビナーには、東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センターの星加良司教授がゲストとして登壇し、組織におけるダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)についての視点を提供します。
IX診断の概要
「IX診断」は、革新的な成果を生み出すための要素を分析し、その課題を明確にするためのものです。診断は以下の4つの観点からカテゴライズされています:
1.
インクルーシブパーパス経営:企業の存在意義を明確にし、全従業員が共感できるような文化を測定します。
2.
インクルーシブ職場環境:多様性が認識され尊重される職場の構築状況を評価します。
3.
インクルーシブ認知基盤:組織内でのDE&Iに対する意識を測定し、バイアスの認知状況を調べます。
4.
インクルーシブ組織風土:心理的安全性や帰属意識、文化の多様性を評価します。
このように、IX診断は多角的な視点から組織の働きかけを分析し、明快な改善の方向性を示します。
ウェビナーの詳細
ウェビナーは9月10日(火)13:00から14:30にかけてオンラインで実施され、参加は無料です。対象は、ケアフィットの資格を持つ企業やHR、DEI担当者などです。
ウェビナーでは、星加教授がDE&Iと組織変革の深い関係性についての講演を行い、IX診断がなぜさまざまな組織において必要とされるのかについても言及します。また、IX診断の受診の流れや、インクルーシブ・コミュニケーターと呼ばれる新たな資格の案内についても発表されます。
IX診断の特長
組織内ギャップの把握
管理職が取り組む一方で、現場の一般職員にはその効果が感じられていないというギャップが存在します。IX診断は、経営層と従業員との視点を所在こし、明確にその差を可視化します。
比較による客観的評価
自社の診断結果は、他社のデータと組み合わせることで、相対的な位置づけを理解することができ、自社の強みや弱みを明確にする指標となります。
DE&I施策の効果測定
DE&Iの施策はその効果が把握しにくいことが多いため、IX診断を使用することで施策の効果を実証的に評価し、次のアクションにつなげることが期待されます。
結論
日本ケアフィット共育機構が進めるIX診断は、企業や団体のみならず、社会全体のインクルーシブ化に貢献するものです。ウェビナー参加を通じて、皆さんもこの新たな組織診断の必要性や利便性を実感できるものでしょう。今後、IX診断がさまざまな組織で実施されることで、より多様性に富む社会の実現へ向けた一歩となることを期待します。
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