杉野服飾大学とAIQ株式会社の産学連携プロジェクト
はじめに
東京都文京区に本社を置くAIQ株式会社は、杉野服飾大学との産学連携による新たな取り組みを始めました。このプロジェクトでは、同大学の3年生および4年生を対象に、オンライン販売におけるSNS運用の実践やAI技術の導入について講義を行い、学生たちの実践力を強化しています。
講義の内容
今回の講義は、学生たちが実際に手を動かしながら学べる構造になっており、特にInstagramやGoogle Analytics 4を通じた販売促進のポイントに焦点を当てました。学生はこれらを使ってデータ分析を行い、オンラインストアでの販売実績を振り返りました。実際のマーケティング活動に役立つスキルを身につけることが目的です。
AIQが開発したAIチャット「デジタルスタッフ」の体験も行われ、学生たちはAIのカスタマーサポートに関する理解を深めることができました。これにより、SNSマーケティングの実践とAIの可能性について貴重な経験を得ることができたのです。
3年生のプロジェクト
杉野服飾大学のファッションビジネス・流通イノベーションコースに在籍する3年生は、実際にオリジナルTシャツを企画し、オンラインで販売するプロジェクトに取り組みました。このプロジェクトでは、ECサイトの立ち上げからデザイン、マーケティングまでを一手に行いました。
学生たちは、TikTokやInstagramを活用した動画コンテンツの制作や効果的な分析方法を学び、フィードバックを取り入れながら販売を進めました。その結果、最終週にはオンラインで20件の販売を達成する成果を収めました。
五月女教授のインタビュー
この取り組みについて、杉野服飾大学の五月女由紀子教授は「実践型の講義の重要性」を強調しました。これまでの講義では体験が不足していたため、学生にとってリアルなビジネス環境を体感する機会を提供することが必要だと感じていたとのことです。
さらに、AIQとの連携を通じて、学生たちには生成AIやデザインスキルを身につけてほしいと語りました。特に、業界のニーズに応じたデジタルスキルの習得は、学生たちにとって今後のキャリアに大きな影響を与えることでしょう。
企業との連携の意義
AIQ株式会社の髙島孝太郎氏もコメントを寄せ、学生たちとの対話を通じて新たな視点を得ることができたと述べました。彼は、今後も企業と大学の連携を深め、実践的で革新的な教育プログラムの提供を目指す意向を示しました。このような産学連携の試みは、参加する学生たちにとって、将来のキャリアを切り開く大きな一歩となります。
今後の展望
AIQ株式会社は、杉野服飾大学との取り組みを通じて次世代のデジタル人材育成を進めていく計画です。ファッション業界は国際化や技術革新の波に直面しており、学生たちには現代のビジネス環境で必要とされる実践的なスキルが求められています。今後も両者の協力によって新たなイノベーションが起こされることが期待されます。
結論
杉野服飾大学とAIQ株式会社の産学連携は、学生たちに貴重な経験を提供し、デジタルマーケティングおよびAI技術を学ぶ機会を創出しています。今後もこのような取り組みが進むことで、次世代のクリエイターたちが育成されていくことを願っています。