株式会社ギックス、メイズを子会社化
株式会社ギックスが2025年10月1日、株式会社メイズを子会社として迎え入れたことが発表されました。この決定は、ギックスの取締役会で議決されたものであり、企業の成長戦略とデータ活用の強化を目指すものです。
子会社化の背景
ギックスは、「あらゆる判断を、Data-Informedに。」を企業理念に掲げ、データを活用してクライアント企業の顧客理解と事業成長を促進することを目指しています。2025年4月には「Adaptable Data System(ADS)」という新たなフレームワークを発表し、これに基づくサービス「CU/ADS」の導入を強化しています。この背景には、クライアントが自社の顧客行動データを活用し、一人ひとりに適した情報を提供するための仕組みの整備が求められています。
一方で、株式会社メイズはシステム開発や労働者派遣事業を29年以上展開してきた企業です。エンジニア約40名を抱えるメイズを傘下に持つことで、ギックスは自社のデータ基盤の構築体制をさらに強化することが期待されています。
メイズの役割
メイズはシステム開発において30年の歴史があり、これまでにも様々なソフトウェア事業に貢献してきました。メイズの技術を活用することで、ギックスはデータ基盤の内製化を進め、より柔軟で効率的な開発体制を築くことができると考えています。これにより、データ処理機能の強化とコスト最適化が実現され、両社の成果は相乗的に向上するでしょう。
経営者の思い
ギックス代表取締役CEOの網野知博氏は、メイズのグループ入りを歓迎し、顧客理解No.1カンパニーを目指す上での大きな推進力になると述べています。また、AI技術の進展に伴い、AIを利用したデータや情報の活用が今後重要になるとも指摘し、ADSフレームワークの強化を進めていくことが必要だと強調しました。
メイズの社長である佐々木一博氏も、創業30周年の節目にギックスグループとして新たな挑戦ができることを感謝し、両者のシナジーを活かしてグループ全体の価値向上に寄与する決意を示しました。
変化に適応するADSフレームワーク
「Adaptable Data System(ADS)」は、変化の激しいビジネス環境に柔軟に対応するためのフレームワークです。業務のシステムを基幹系、分析系、実行系の三層に分け、クライアントの状況に応じた最適なシステム開発を推進します。これにより、データの活用が促進され、企業の成長に貢献することを目的としています。
今後の展望
今後ギックスは、CU/ADSを通じて、クライアント企業のデータ活用の支援をさらに強化し、顧客理解を深める取り組みを続ける意思を明らかにしています。また、メイズという新たなエンジニア組織を加えることで、データ活用の底上げを図り、次の時代にふさわしい企業価値の向上に貢献していく考えです。データを基盤としたビジネスは今後も重要性を増していくため、両社の連携がどのように進化していくか、目が離せません。