徳島城博物館で秋の特別企画展「阿波コレクション」を開催

徳島市に位置する徳島城博物館が、秋の特別企画展「阿波コレクション近代が伝えた近世の阿波」を開催します。これは、江戸時代における徳島藩の歴史や文化を深く探るための貴重な展示です。展覧会は2019年8月23日から10月5日までの期間中、徳島城博物館の企画展示室にて行われます。

徳島藩の歴史と文化

江戸時代、四国最大の石高を持つ徳島藩は蜂須賀家によって支配されていました。城下町として栄えた徳島は、全国的にも有名な都市となり、文化的な発展を遂げました。その中心である徳島城では、近代以降も多くの展覧会が行われ、一般市民に開かれた場として役割を果たしてきました。

特に記念すべきは明治5年（1872）に行われた展覧会であり、これは徳島城が市民に向けて初めて開放された機会でもありました。大正初期には、民政資料展覧会も二度開催され、多くの歴史資料が公開されました。これらの展示を通して、訪れる人々は徳島藩やその背景にあった文化をより深く理解できるのです。

展示内容と見どころ

本展では、過去の展覧会から引き継がれた資料を基に、現代の視点で再構成した内容をお楽しみいただけます。特に注目すべきは、徳島藩参勤交代渡海図屏風や蜂須賀忠英諸役免許状など、地域にとって重要な歴史的資料が数多く出品される予定です。これらの資料は、江戸時代の阿波を象徴するものであり、その美しさや歴史的価値は訪れる者に深い感慨を与えることでしょう。

また、展示解説も行われる予定で、8月31日と9月13日の各日14時から15時までの間、専門の解説員が歴史的背景や資料の魅力について詳しく説明します。個々の資料に込められたストーリーを聞くことで、その魅力を一層深く感じることができるでしょう。