歯科DXプラットフォーム「エミウム」が新たな資金調達
エミウム株式会社は、歯科技工業界のデジタル化を進めるために、DNX Venturesなどの投資家から約2.6億円の資金を調達しました。この資金は、同社が提供する歯科DXプラットフォームの更なる発展に用いられます。
業界の長年の課題
エミウムは、過去数年にわたり厚生労働省の調査や各種学会の研究報告をもとに、歯科技工の現状と課題を探ってきました。その resultsとして浮かび上がったのは、長時間労働、高離職率、業務効率の改善が必要だという声です。この状況は、歯科技工士の人材不足に拍車をかけており、今後2026年までにその需給ギャップが約2.8万人に達する可能性も示唆されています。
資金調達の狙い
エミウムの設立者である稲田氏は、製造業のデジタル化とAI技術を持つ専門家で、現在の歯科技工業界における課題を解消すべく新たなサービスを展開中です。具体的には、2022年5月にローンチした「エミウム 技工センター」では、ネットを通じて簡単に歯科技工物のCAD設計とデジタル製造をオーダーできる仕組みが整っています。
新たな資金は、このサービスの全国展開に向けた開発や品質向上、さらには業務効率の改善に充てられる予定です。また、今後提供予定のクラウド技工ソフト「エミウム クラウド技工」の開発強化にも利用されます。これにより、歯科医院と歯科技工所間の効率的な受発注が実現されるでしょう。
「エミウム 技工センター」の特徴
エミウムが提供する「エミウム 技工センター」は、従来の発注方法から脱却し、オンラインで簡単な発注が可能なサービスに進化しています。これにより、歯科技工業務の生産性が向上し、残業時間の削減にも寄与しています。主な特徴としては以下の点が挙げられます。
- - 短納期: オンラインで24時間注文を受付け、最短2日の納品が可能です。
- - 高品質な素材: 国内外の主要メーカーとの取引により、適正価格で高品質な技工物を提供。
- - 強力なサポート体制: 専門知識を持つスタッフによるサポートが充実。
まとめ
エミウムの新たな資金調達は、歯科業界における業務のデジタル化と効率化を促進し、ひいては患者サービスの向上にもつながると期待されます。今後も業界の未来を切り開くための成果に注目です。新たなテクノロジーの導入が、どのように歯科医療を変えていくのか、その展開に目が離せません。