地方創生への新たな挑戦
日本初となる「大学×地方産業インターン」という取り組みが、株式会社文継と株式会社膳の共同により始動しました。このモデルでは、京都大学の学生が北海道の利尻島を訪れ、地域の重要な産業である昆布干しの作業に参加します。これにより、地域の人手不足の解消と学生の一次産業に対する理解を深めることを目指しています。
インターンシップ詳細
毎年6月から8月までの昆布生産の繁忙期に、学生たちは朝3時から昆布干し作業に従事します。彼らは地元の漁師である小坂善一氏が運営する「京大荘」に宿泊し、本場のノウハウを学ぶため汗を流しています。この取り組みの成果として、過去4年間で40名以上の京大生がインターンシップを経験し、実務に関する貴重な知識を得ています。
地域経済と社会への潜在的影響
京大生の活動は昆布干しに留まりません。彼らは地元の高校や商工業者との交流を重ね、地域活性化に貢献するためのさまざまな事業を展開しています。今年度、京大生が自治体からの支援を受けて利尻島初の気球打ち上げに成功し、島の子どもたちに新しい教育機会を提供しました。これにより、地元の人々との絆が深まり、さらなる活性化が期待されます。
新しい学びの場としての意義
コロナ禍の影響で海外留学が困難になる中、京大生たちは国内での成長機会を求めました。オンライン講義に参加しながら、オフラインでの実践的な活動を通じて学びを深めることができるこのモデルは、現代の教育において重要な意味を持ちます。学生たちは、昆布干しの現場から多くの貴重な経験を得ながら、大学の授業を受けています。
資金調達の成功
この取り組みの運営には、クラウドファンディングが活用され、179名の支援者から300万円超の資金を集めました。この成功は、プロジェクトが持つポテンシャルに対する高い期待を示しています。
中長期的な関係人口の創出
文継の取り組みにより、さまざまな業界の専門家がインターンシップをサポートしています。過去4年間で50名近くの関係人口が生まれ、多様なバックグラウンドを持つ社会人たちが利尻島に訪れるようになりました。彼らは地域の魅力に触れ、島民との関係を築きながら、地域活性化のために専門知識を提供しています。
今後の期待
京大生たちは卒業後も定期的に島を訪れ、家族や友人を連れてくることが期待されます。また、将来的には結婚や子供の誕生といった機会にも、利尻島とのつながりを保ってくれることでしょう。これは、まさに一生にわたって続く関係人口の創出を目指す取り組みです。
メディア掲載の実績
2021年度に参加した学生が京都大学の公式Webメディアに紹介された実績もあります。こうした取り組みが広く認知されることで、より多くの学生や社会人が関わることが期待されます。
お問い合わせ
本取り組みに興味がある方々へ、さらなる情報提供も承りますので、お気軽にご連絡ください。
株式会社文継 代表 大路幸宗
メール:
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