ブックサンタ2025：子どもたちに本を届ける新しい取り組み

認定NPO法人チャリティーサンタが2023年9月23日より開始した「ブックサンタ2025」は、特に困難な状況に置かれている子どもたちに新品の本を贈るためのチャリティープロジェクトです。2017年から続くこの活動は、温かい善意に支えられ、多くの子どもたちに特別な思い出と愛情を届けてきました。

パートナー書店数の減少とその意味

今年の活動は、全国で1,851店舗の書店と協力して実施されています。この数は昨年の1,868店舗から減少しましたが、同時に書店法人数が138から150へと増加しているのが特徴です。特に、新たに100店舗以上が参加することで、書店業界の厳しい環境にも関わらずプロジェクトの意義は一層広がっています。

書店閉店が相次いでいる中でのパートナー書店数の減少は、厳しい現実を反映していますが、それでもまだ多くの書店がこの活動に賛同し、子どもたちに本を届ける意欲を持っていることは大変嬉しいニュースです。

新企画！「活動応援しおり」の販売

2025年度から新たに、ブックサンタへの寄付を支援する「活動応援しおり」が販売されることになりました。このしおりは、ブックサンタオリジナルデザインで3種あり、これまで本を贈った子どもたちの手書きの感想が取り入れられています。価格は1枚550円（税込）で、しおりを買うことでも支援に参加できます。

しおりの購入から得られる収益の一部は、書店からNPO、そして子どもたちへの送料や本の管理費用に充当され、直接的に本のプレゼントにつながります。

ブックサンタの理念と活動内容

ブックサンタの理念は「書店で誰でもサンタクロースになれる」です。このプロジェクトは、NPOと書店が協力し、貧困や病気、災害に苦しむ0～18歳の子どもたちに新品の本を届けることを目的としています。

多くのプロジェクトでは「中古の本」が寄付されることが一般的ですが、ブックサンタでは新品の本のみを扱うのが特徴です。寄付を希望する人は、参加書店で本を購入し、直接寄付するというシステムになっています。これまでの累計で400,176冊もの本が全国の子どもたちに届けられています。

今年の開催期間とオンライン寄付

「ブックサンタ2025」の開催期間は2023年9月23日（火）から12月25日（木）まで。オンライン書店も参加しており、12月26日（金）まで寄付を受け付けています。

この活動は、さまざまな人々の連携によって成り立っています。書店やNPOの協力が必要不可欠ですが、その根底にあるのは「子どもたちに本を届けたい」という共通の思いです。「ブックサンタ2025」に参加し、共にこの思いを実現していきましょう。