東京都青梅市でドローン物流プロジェクトの最終実証実験を実施

ドローン物流の未来に向けた重要な一歩

2022年7月、東京都が実施した「ドローン物流サービス社会実装促進事業」において、佐川急便株式会社、イームズロボティクス株式会社、一般財団法人日本気象協会、株式会社サンドラッグの4社が共同でドローン配達プロジェクトを推進することが決定しました。その後、2023年10月に東京都青梅市で行われた最終実証実験では、空域が異なる二つのルートを同時に、たった一人の運航指示者が管理し飛行させるという新しい試みが行われました。

ドローン配送の新技術

この実証実験では、レベル3.5の飛行デジタル技術が活用されました。これは、ドローンに搭載されたカメラを用いて歩行者の存在をリアルタイムに確認するもので、これまで要求されていた地上の補助者や看板を撤廃することを可能にしました。この技術により、ドローンは道路や鉄道を横断しての飛行も安全に行うことができるようになります。これにより、より効率的かつ安全な配送が可能になることが期待されています。

実証実験の結果と今後の展望

今回の実証実験を通じて、ドローンによる配送が実用化されるための課題や成功の要因が明らかになりました。今後も、行政や自治体、関連企業との連携を深めながら、平時・有事を問わずに利用できる新たな配送ネットワークの構築に取り組んでいく方針です。これにより、地域の交通事情や配送ニーズに応じた柔軟なサービスが提供されることを目指しています。

加えて、これまでの実証実験を経て得られた知見を生かし、2025年にはドローン配送サービスの正式な導入を目指すとのことです。このプロジェクトが成功すれば、特に山間地域や交通の便が悪い地域での生活支援に大きく寄与するでしょう。