高齢者健康研究
2020-12-16 11:00:08

INSSEACとファンケルが挑む高齢者の健康維持への新たな研究成果

INSSEACとファンケルが挑む高齢者の健康維持への新たな研究成果



最近、INSSEACが運営するリハビリ型デイサービス「ARFIT」とファンケルの共同研究が注目を集めています。この研究は、要支援および要介護認定者を対象とした前向き観察研究であり、運動療法と栄養療法が高齢者の健康支援にどのように寄与するかを明らかにすることを目的としています。

研究方法と対象



ARFITでは、週に1~2回の脳トレ運動や、自重筋力トレーニング、歩行訓練、個別の機能訓練、さらには口腔体操の実施が行われています。また、栄養療法では、食事調査を通じた栄養状態の改善を目指し、たんぱく質摂取が不足している利用者にはアミノ酸やたんぱく質を含むサプリメントが提供されます。研究期間中、12ヶ月にわたり対象者の体組成や運動機能、認知機能、うつ症状、生活の質、転倒や骨折の発生率が観察されました。

中間解析の結果



この研究はまだ進行中ですが、中間解析の結果が2020年6月に報告されました。6ヶ月間の観察において、21人の骨格筋量が分析され、その結果として骨格筋量は観察開始時から着実に増加していることが確認されました。特に、週1回の運動療法を実施したグループでは筋肉量が維持され、週2回のグループでは筋肉量が増加するという明確な結果が得られました。

更に、この結果から骨格筋量の変化とたんぱく質の摂取量には正の相関関係が示唆され、運動と栄養が組み合わさることで高齢者の骨格筋維持に寄与する可能性が浮かび上がりました。これにより、フレイル対策も進むと考えられます。

研究背景と展望



高齢者が要介護状態になる主な原因となるフレイルは、筋力や筋量の低下、精神的要素、社会的要因が複雑に絡み合っているとされています。特に、サルコペニアとの関連性が強いため、運動および栄養療法による介入が非常に重要です。この研究では、運動と栄養が骨格筋変化にどのように関与するかを追求し、より詳細なデータを収集し信頼性の高い研究成果を追求していきます。今後は、要支援者や要介護者における筋肉変化の要因を幅広く検討し、質の高い製品やサービスの開発に活かしていく方針です。

このように、INSSEACとファンケルの連携は、フレイル対策だけでなく、高齢者の健康増進にも貢献する重要な一歩となるでしょう。今後の研究が期待されます。

会社情報

会社名
株式会社INSEAC
住所
神奈川県横浜市栄区本郷台2-7-2須藤パークハイツ1F
電話番号
045-435-5446

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