杉並区の新たな移動手段「グリーンスローモビリティ」実運行開始
2024年11月25日、東京都杉並区にて、キャピタルモータース株式会社が運営する「杉並区グリーンスローモビリティ」が本格運行を開始しました。この新しい移動サービスは、環境にやさしい電動車を活用し、特に高齢者や観光客に優しい設計が魅力です。
グリーンスローモビリティの特徴
グリーンスローモビリティ、略して「グリスロ」は、時速20㎞未満で公道を走行できる電動車両を利用した小規模な移動サービスです。狭い道でもスムーズに通行できることで、地域の隅々にまでアクセスできるのが大きな特徴です。環境負荷が小さく、高齢者の移動手段や観光客の周遊に適したこのサービスを、国土交通省も推進しています。
杉並区では2022年から試乗会や実証運行が行われ、2024年2月にキャピタルモータースとの協定により正式な運行決定に至りました。そして2024年5月から8月までの実証運行を経て、ついに本格運行を迎えたのです。
使用する車両について
運行に使用されるのは、先進的なデザインの2種類の車両です。
- 乗車定員:5名(運転席・助手席除く)
- 特徴:ゴルフカートのようなスタイルで、風を感じながら爽快に移動できます。
- 乗車定員:7名(運転席除く)
- 特徴:小型のバス型で、全体が窓に覆われていて安定した乗り心地を提供します。
運行ルートと料金
運行ルートは荻窪駅南側を中心に展開され、全体で約2.5kmの周回路線です。運賃は大人、子ども共に1乗車100円で、未就学児は無料という嬉しい価格設定です。また、支払い方法は現金や交通系ICカード、電子マネーなどに対応しています。
注意事項
自動車の利用にあたっては、いくつかの注意事項があります。荒天時には運転が見合わせられることがあり、大きな荷物を持っての乗車はできない場合もあります。車椅子やベビーカーについても原則乗車はできませんので、事前の確認が必要です。
地域とのつながり
グリーンスローモビリティは環境に配慮した移動手段としてだけでなく、地域内でのコミュニケーションを生む重要な役割も期待されています。乗客同士や地域の人々と相互作用を促進することにより、荻窪地域全体の活性化につながることでしょう。
乗務員とスタッフを募集中
キャピタルモータースでは、グリーンスローモビリティの運行に伴い、乗務員や乗り場案内スタッフの募集も行っています。興味がある方はぜひ応募を検討してみてはいかがでしょうか。
この新たなサービスを通じ、キャピタルモータースは地域の発展とともに、みんなが利用しやすい移動手段を提供していく考えです。地域住民や観光客にとって、便利で心地よい移動の一助となることでしょう。